英検2級 要約の言い換え|45〜55語に収める型と、そのまま使える表現

英検2級の要約問題の型。中央に「英検2級 要約問題 1段落を1文にする 写さずに、言い換える」。左は読む英文144〜160語で、段落1が話題 Some people、段落2が良い点2つ What are the benefits?、段落3が良くない点2つ However。右は書く解答45〜55語で、文1が話題を言い直す、文2が良い点2つを and で1文、文3が However, で良くない点。1段落・意見は書かない。
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英検2級の要約問題(大問4)でいちばん多いつまずきは、本文の文をそのまま写してしまうことです。写した文を並べても、45〜55語には収まりません。収まらないから途中で切れて、要点が抜ける——この順番で点を落とします。

解決は言い換えです。ただし、思いつきで別の単語に置き換えることではありません。要約の言い換えには4つの型があり、どれも「短くする」ために使います。この記事では、その4つの型と、そのまま使える表現をまとめます。

先に、要約の「箱」を知る

言い換えの練習をする前に、入れる箱の形を知っておくと早いです。2級の要約は、読む英文も、書く解答も、形がほぼ決まっています。

読む英文(原文):3段落。
段落1=話題の提示/段落2=良い点2つ/段落3=良くない点2つ(段落3は However や On the other hand で始まります)

書く解答:45〜55語・1段落・3〜4文
文1=話題を1文で言い直す/文2=良い点2つを and で1文に/文3=However, で切り返して良くない点2つ

つまり、原文の1段落=解答の1文です。段落まるごとを1文に押し込むのですから、写して間に合うはずがありません。ここで言い換えが要ります。

語数についてもう一言。45語で足りると思わないでください。公式の解答例を数えると平均は52語で、上限の55語に張り付いています。狙うのは50語台です。

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言い換えの4つの型

型1:並んでいる具体例を、ひとことでまとめる

いちばん語数が減る型です。本文に3つ並んでいるものを、それを含む1語に置き換えます。

  • buses, trains and taxis → public transportation(公共交通)
  • oil, gas and coal → resources(資源)
  • smartphones, tablets and computers → devicesproducts
  • shops, restaurants and hotels → businesses(企業・店)
  • people who buy things → customers(客)

5語が1語になります。要約で最初に探すのは、この「並んでいる具体例」です。

型2:品詞を変えて、文を短くする

動詞を名詞に変えると、文をつなげやすくなります。

  • The air is polluted. → pollution(汚染)
  • They educate children. → education(教育)
  • The number of people is growing. → the population(人口)
  • It is useful. → the benefits(利点)
  • They study how it works. → research(研究)

名詞にすると、and で2つ並べて1文に押し込めます。文2で「良い点2つ」をまとめるとき、この型がそのまま効きます。

型3:ふつうの動詞に置き換える

本文の凝った言い方を、要約では素直な動詞に戻します。短くなるうえ、間違いも減ります。

本文にありそうな形要約で使う動詞
cut down on / use lessreduce(を減らす)
get better / make betterimprove(を改善する)
make it possible for ~ to …allow(を可能にする)
keep ~ from happeningprevent(を防ぐ)
give / offerprovide(を提供する)
take the place ofreplace(に取って代わる)
get bigger / go upincrease(増える)
go down / get smallerdecrease(減る)
bring about / make ~ happencause(を引き起こす)
have an effect onaffect(に影響する)
say that ~ is rightargue(と主張する)
needrequire(を必要とする)

型4:2文を1文につなぐ

良い点が2つあるなら、2文書くのではなく1文にまとめます。公式の解答例は、良い点を2文に割りません。

  • and でつなぐ … A and B を1つの動詞にぶら下げる
  • because / due to … 理由を後ろに足す
  • lead to / as a result … 結果を後ろに足す
  • by doing so / this … 前の文を受け直して短くする

つなぎの言葉は、この10個で足ります

要約で使うつなぎ言葉は多くありません。逆接の However がいちばん大事です。公式の解答例は、良くない点に移るとき、7回中7回とも However を使っています。

  • However, しかし ← これを最優先で覚える
  • On the other hand, 一方で
  • As a result, その結果
  • In addition, さらに
  • Moreover, その上
  • Also, また(4文で書くとき、2つ目の良くない点に使えます)
  • due to ~ 〜のせいで
  • rather than ~ 〜よりむしろ
  • instead その代わりに
  • at the same time 同時に

分野別・言い換えに使う名詞

出題される題材は、大学生・社会人・消費者が関わる、賛否の分かれる身近な選択です。これまでに出たのは、オンライン授業・インターンシップ・海外就労・SNS・包装材の削減・ネット上のレビュー・翻訳アプリなど。専門的な科学の話は出ません。次の語をまとめる先として持っておくと足ります。

分野まとめる先の名詞
環境environment(環境)/pollution(汚染)/waste(ごみ)/resources(資源)
仕事・お金industry(産業)/economy(経済)/customers(客)/products(製品)/cost(費用)
学びeducation(教育)/research(研究)/ability(能力)/opportunity(機会)
暮らし・社会society(社会)/culture(文化)/population(人口)/public transportation(公共交通)
評価の言葉benefits(利点)/problems(問題)/solution(解決策)/method(方法)

形容詞は数語で足ります——convenient(便利な)/efficient(効率的な)/expensive(高い)/common(よくある)/useful(役に立つ)/various(さまざまな)/likely(ありそうな)。

やってはいけない言い換え

公式の解答例が一度もやっていないことが4つあります。裏を返せば、これをやると要約から外れます。

  1. 自分の意見や結論を書く。I think も In conclusion も、公式解答例には1つもありません。大問5(意見論述)の型を持ち込むと、要約になっていないと判断されます
  2. 段落を分ける。解答は1段落です
  3. 原文に無い具体例や数字を足す。言い換えは「短くする」ためのもので、付け足すためのものではありません
  4. 良い点を2文に割る。語数が足りなくなり、良くない点が書けなくなります

「要約になっていない」と判断されると0点です。書き終えたら、自分の意見が混ざっていないかだけ最後に見てください。


手を動かして確かめる

型は読むだけでは身につきません。実際の題材で、45〜55語に収める練習をしてください。

上の級を目指す人へ。要約は準1級で60〜70語、1級で90〜110語と長くなりますが、「写さずに言い換える」という中身は同じです。2級でこの型を作っておくと、あとが楽になります。級ごとの語数と変更点はこちら

最後までお読みいただき、有難うございました。

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