この記事でわかること:
- 2023年2回に出題されたライティング問題
- 問題のスタイル
- 4つのパラグラフの役割
- 観点に沿ったストーリー作り
- 汎用的に使えるキーワード
- トピックに関連キーワード
目次
英検ライティング書き方のキソ
問題のスタイル:
最近の流行や傾向(一般論)を示してから、その傾向がより一般的になるかどうかをたずねています。
Today, some customers ask delivery companies to put packages by their doors instead of receiving them directly. Do you think this kind of service will become more common in the future?
現在、一部の顧客は荷物を直接受け取るのではなく、宅配業者に玄関先に置くよう依頼しています。今後、このようなサービスはもっと一般的になると思いますか?
POINTS: Convenience, Damage, Security(利便性、損害、安全性)
これは2023年2回本試験で出題された問題だね。
問題の趣旨を誤解しないよう、必ず問題は2度読みすること
すばらしい英作文でも、「お題」の趣旨からずれた解答だと「0点」になるから注意しましょう。
間違いの例:「最近話題になっているドローン配達について延々と書く」「損害というポイントにフォーカスしすぎて、荷物の破損などについて書く」などは、「荷物を直接受け取らない」という趣旨からちょっとずれているのでNGです。
解答手順1:「構成に沿ったシナリオ作り」
今回は2023年2回の問題を例に、シナリオ作りをします。
4つのパラグラフ(段落)とそれぞれの役割
「イントロダクション」でまず自分の立場を明確にする:お題に賛成か反対か
「Body 1」で1つ目のポイントを述べる:選んだポイントとその具体例を述べる…例えば「利便性」を選んだ場合、「時間的に拘束されない」ことを述べる
「Body 2」で2つ目のポイントを述べる:選んだポイントとその具体例を述べる…例えば「損害」を選んだ場合、「配送会社の再配達にかかる手間とコスト(損害)削減」を述べる
「結論」で、イントロダクション・Body 1・Body 2 で述べた内容を要約する…配送会社と顧客の「対面受領」がないスタイルが増えるだろう
解答手順2:具体例とキーワード選び
先ほど作ったストーリーについて、「自分が知っている・使えるキーワード」に置き換えて各段落を整えていきます。
キーワードで簡易ストーリー作成
今回作ったストーリーはこちら:
- 賛成の立場
- 利便性:配達を家で待つことができない人
- 安全性:セキュリティカメラの使用、遠隔監視の技術の進歩
- 実用的で実行可能性が高いので人気になる
【イントロダクション】
Doorstep delivery is becoming more common and I think it will continue to do so.
玄関置き配達はますます一般的になってきており、今後もそうあり続けると思う。
【ボディ1】
For one thing, these services let customers get their packages whenever they want, without waiting at home for them. They don’t have to change their plans to meet the delivery times.
まず、これらのサービスにより、顧客は自宅で待つことなく、好きなときに荷物を受け取ることができる。配達に間に合うように計画を変更する必要もない。
【ボディ2】
Also, as security cameras become more common, it’s safer to leave packages at the door. People can watch their deliveries remotely, reducing the risk of theft.
また、監視カメラがより普及しているので、玄関先に荷物を置くことが安全になっています。遠隔で配達を監視できるので、盗難のリスクが減る。
【結論】
These advances and customer convenience will make doorstep delivery a more commonly used and practical option in the future.
これらの進歩と顧客の利便性により、玄関先への配達は将来的により一般的に利用される実用的な選択肢になります。
【サンプル解答:賛成94単語・音読用音源】
宅配関連キーワード
ドローンやロボット配達などがニュースになることが増えてきましたね。
宅配関連ネタは面接試験でも出題されそうですので、是非押さえておきましょう。
日常的に利用するサービスは英語で押さえる
- Courier Service – 宅配便サービス
- Delivery Service – 配送サービス
- Express Delivery – 急速配達サービス
- Parcel Delivery – 小包配送サービス
- Package Delivery – 荷物配送サービス
- Door-to-Door Delivery – 戸口から戸口への配達
- Next-Day Delivery – 翌日配送サービス
- Overnight Shipping – オーバーナイトシッピング(一晩で配送)
- Standard Shipping – 標準配送
- Freight Service – 貨物配送サービス
ニュースで使われたキーワード
宅配関連ニュースで使われたキーワードです。
BBCニュースは比較的やさしい英語で書かれていますので、おススメです。
- Autonomous Driving Truck – 自動運転トラック
- Drone – ドローン
- Sustainability – 持続可能性:環境に優しい方法でのビジネス運営。
- E-commerce – インターネットを通じて商品やサービスを購入。
- Delivery Window – 配送時間指定。
- Porch Pirates – 玄関先に置かれた荷物を盗む人々。
- Carbon Footprint – 宅配便による環境への影響を示す二酸化炭素排出量。
- Subscription Services – 定期的な配送を提供するサービス。
- Package Theft – 玄関先等での配送物の盗難。
- Package Lockers – マンションなどの宅配ボックス。
- Convenience Store Pickup – コンビニ受け取り。
2級英作文書き方まとめ
ズレた解答をしていないか
本番の試験では、緊張もあって問題の趣旨を誤解するケースがあります。繰り返しますが、必ず問題文は2回読むようにしてください。
定番の「4段落構成」に忠実に
各段落で「何が言いたいのか」を問題冊子に箇条書きします。間違ってもいきなり解答用紙に文章を書き始めない事が重要です。
選んだポイントの根拠を説明できているか
ポイントの根拠を説明する際、いつの間にか「根拠」がずれる事があります。
今回の例で言えば「利便性」というポイントを選んだのに「配達員不足だ」というような文章を入れると、どこか遠まわしでズレている感じになりますね。
「根拠」がずれやすい人は、ポイントとして選んだ語彙(今回なら「利便性」という単語そのもの)を実際の文章で必ず使う習慣をつけましょう。
「結論の第4段落」のまとめ方
今回ならボディ1「利便性」、ボディ2「安全性」の両方をまとめて、「These advances and customer convenience」としたうえで、「賛成の根拠」を「…. will make doorstep delivery a more commonly used and practical option in the future.」として言い換えています。
キーワードの引き出しを増やす
2級のライティング・面接のお題では、この1-2年くらいでよくニュースなどで取り上げられるネタが選ばれる事が多いです。
つまり、日ごろから「分野別のキーワードの引き出しを増やしておく」ことが重要です。
今回の「玄関置配」は、オンラインショップなどでよく買い物をする人には馴染みのあるトピックですね。これに関連して、ドローンやロボットを利用した配達などもニュースで取り上げられることが増えてきています。
つまり、ニュースの話題を「自分なりに文章化する」練習がとても有効です。キーワードをメモする時に、必ず文章もつける事を忘れないようにしましょう。キーワードを、実際にどのように使うのかを知らないと宝の持ち腐れになってしまいますね。
キーワードを使った文章が作れないという人は、Google翻訳などを有効活用して下さい。
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