設問<環境・食料>
TOPIC
Do you think eating insects will become a common food source in the future?
POINTS
● Sustainability
● Nutrition
● Cultural acceptance
● Economic impact
観点の説明
Sustainability(持続可能性)
賛成:昆虫食は、環境に優しいタンパク質源であり、畜産に比べて温室効果ガスの排出が少なく、持続可能な食料供給を実現できる。
反対:昆虫食が普及するためには、生産コストや大量生産のための技術がまだ確立されておらず、現時点では持続可能とは言えない。
Nutrition(栄養価)
賛成:昆虫は高タンパク質で、ビタミンやミネラルが豊富なため、健康的な食事として理想的である。
反対:昆虫の栄養価は種類によって異なり、十分な栄養を得るために多くの研究がまだ必要である。
Cultural acceptance(文化的受容)
賛成:一部の国ではすでに昆虫が一般的な食材となっており、他の国でも教育やマーケティングを通じて受け入れられる可能性がある。
反対:多くの国では昆虫食に対する心理的な抵抗が強く、文化的に受け入れることが難しい。
Economic impact(経済的影響)
賛成:昆虫の商業生産は新しい産業を生み出し、農業や食品業界に経済的な活力をもたらすことができる。
反対:昆虫食産業が発展するまでに大規模な投資が必要であり、短期的には経済的メリットが見込めないかもしれない。
観点毎のキーワード
Sustainability
- Reduced carbon footprint – 炭素排出量削減
- Less water consumption – 水の消費量が少ない
- Sustainable protein source – 持続可能なタンパク源
- Lower environmental impact – 環境への影響が少ない
- Deforestation reduction – 森林破壊の削減
- Efficient land use – 効率的な土地利用
- Circular economy – 循環型経済
Nutrition
- High protein content – 高タンパク質含有量
- Rich in vitamins – ビタミン豊富
- Balanced diet – バランスの取れた食事
- Low in fat – 低脂肪
- Essential amino acids – 必須アミノ酸
- Nutrient-dense – 栄養価が高い
- Dietary diversity – 食事の多様性
Cultural Acceptance
- Cultural stigma – 文化的な偏見
- Food traditions – 食文化
- Western resistance – 西洋の抵抗感
- Culinary innovation – 料理の革新
- Gastronomic curiosity – 美食への好奇心
- Media influence – メディアの影響
- Cultural adaptation – 文化的適応
Economic Impact
- Lower production costs – 生産コストの低減
- Job creation – 雇用創出
- Market growth – 市場の拡大
- Export opportunities – 輸出機会
- Price volatility – 価格変動
- Economic diversification – 経済の多様化
- Investment potential – 投資の可能性
These keywords and phrases match the given topic and perspectives, providing useful vocabulary for discussing insect consumption as a future food source.
昆虫食が一般的になる派の論理展開
【イントロダクション段落】
- トピックセンテンス: 「一部の人は昆虫食に抵抗を感じるかもしれないが、将来的には一般的な食料源になると私は考える。」
- 論理展開: 昆虫食が普及する理由として、持続可能性と栄養価の高さの2つを挙げると前置き。
【ボディ1段落】
- トピックセンテンス: 「まず、昆虫食は非常に持続可能である。」
- 論理展開: 昆虫の飼育は、従来の家畜に比べて土地や水、飼料の使用量が少なく環境に優しいことを説明。人口増加に伴い、持続可能な食料源を見つけることが重要になると主張。
【ボディ2段落】
- トピックセンテンス: 「次に、昆虫は栄養価が非常に高い。」
- 論理展開: 昆虫にはタンパク質やビタミン、ミネラルが豊富に含まれていることを説明。特に、一部の昆虫は牛肉や鶏肉よりも多くのタンパク質を提供する点を強調。人々がこれらの栄養的利点を認識するにつれて、昆虫食が一般化すると予測。
【結論段落】
論理展開: ボディ段落で述べた持続可能性と栄養価の高さを要約し、再度昆虫食が普及する可能性を強調して締めくくる。
トピックセンテンス: 「結論として、持続可能性と栄養価の高さから、昆虫食は将来的に一般的な食料源になると考える。」
一般的になる派の回答例
Although some people may find the idea of eating insects unappealing, I believe that it will become a common food source in the future. Two key reasons for this are sustainability and nutrition.
First, eating insects is highly sustainable. Compared to traditional livestock farming, insect farming requires significantly less land, water, and feed. This makes it an environmentally friendly option that can help reduce the strain on global resources. As the world’s population grows, finding more sustainable food sources will become increasingly important.
Second, insects are a great source of nutrition. They are rich in protein, vitamins, and minerals, making them a healthy alternative to meat. In fact, some types of insects offer more protein than beef or chicken. As people become more aware of these benefits, they will likely include insects in their diets.
In conclusion, because of their sustainability and nutritional value, I believe insects will become a common food source in the future. (156 words)
一般的になる派の日本語訳
昆虫食に抵抗を感じる人もいるかもしれないが、将来的には一般的な食料源になると考える。持続可能性と栄養価の2つの理由がその根拠である。
まず、昆虫食は非常に持続可能である。従来の畜産と比べて、昆虫の飼育は土地、水、飼料が大幅に少なくて済む。これにより、環境に優しい選択肢となり、地球規模の資源への負荷を軽減する助けになる。世界の人口が増加する中で、より持続可能な食料源を見つけることがますます重要になるだろう。
次に、昆虫は優れた栄養源である。昆虫にはタンパク質、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれており、肉に代わる健康的な選択肢となる。実際、いくつかの昆虫は牛肉や鶏肉よりも多くのタンパク質を含んでいる。こうした利点が広く認識されるにつれ、昆虫を食事に取り入れる人が増えると予想される。
結論として、持続可能性と栄養価の高さから、将来的に昆虫が一般的な食料源になると信じている。
昆虫食は流行らない派の論理展開
【イントロダクション段落】
- トピックセンテンス: 「一部の人々は昆虫が一般的な食料源になると考えるが、私はそうは思わない。」
- 論理展開: 文化的な受容と経済的影響という2つの観点から反対の立場を説明することを前置き。
【ボディ1段落】
- トピックセンテンス: 「まず、文化的な受容が大きな障害である。」
- 論理展開: 多くの国では昆虫食が奇妙である、もしくは不快だと見なされていることを説明。根強い文化的な認識を変えるのは困難であり、特に肉が富や地位の象徴である社会では昆虫食が普及しにくいと主張。
【ボディ2段落】
- トピックセンテンス: 「次に、昆虫食の普及に伴う経済的影響は不確実である。」
- 論理展開: 昆虫の飼育が安価な場合もあるが、新しいインフラや技術、教育が必要であることを説明。これにより政府や企業にとってコストが高くなり、馴染みのない市場への投資をためらう可能性があると指摘。
【結論段落】
論理展開: ボディ段落で述べた文化的受容の難しさと経済的影響の不確実性を再確認し、それに基づいて反対意見を強調して締めくくる。
トピックセンテンス: 「結論として、文化的な抵抗と経済的な課題により、昆虫食が将来的に一般的な食料源になることはないと考える。」
流行らない派の回答例
While some people believe that insects could become a common food source, I do not think this will happen. Two key reasons for this are cultural acceptance and economic impact.
First, cultural acceptance is a major barrier. In many countries, people view eating insects as strange or even disgusting. Changing deep-rooted cultural perceptions is difficult, and it is unlikely that a significant number of people will adopt insect-based diets, especially in societies where meat is a symbol of wealth and status.
Second, the economic impact of promoting insect consumption is uncertain. While insect farming may be cheaper in some cases, it requires new infrastructure, technology, and education. This could lead to high costs for governments and businesses, which may hesitate to invest heavily in an unfamiliar market.
In conclusion, due to cultural resistance and economic challenges, I do not think eating insects will become a common food source in the future. (151 words)
流行らない派の日本語訳
昆虫が一般的な食料源になると考える人もいるが、そうはならないと考える。文化的な受容と経済的影響の2つの理由がその根拠である。
まず、文化的な受容が大きな障害となる。多くの国では、昆虫を食べることが奇妙であったり、不快だと感じられている。深く根付いた文化的な認識を変えることは難しく、特に肉が富や地位の象徴とされる社会では、昆虫食が広く採用される可能性は低いだろう。
次に、昆虫食を推進することによる経済的影響が不透明である。昆虫飼育が一部では安価かもしれないが、新たなインフラや技術、教育が必要となるため、政府や企業にとって高コストな投資になる可能性がある。未知の市場に対する多額の投資には、慎重な姿勢が取られるだろう。
結論として、文化的な抵抗と経済的な課題があるため、将来的に昆虫が一般的な食料源になるとは考えにくい。
カンタンに作れる譲歩文
英作文で高得点が狙える譲歩文の基本文型をおさえておきましょう。
- Although + 主語 + 動詞, 主語 + 動詞.
例: Although many people enjoy fast food, it is not always healthy. - While + 主語 + 動詞, 主語 + 動詞.
例: While technology has many benefits, it also has some drawbacks. - Even though + 主語 + 動詞, 主語 + 動詞.
例: Even though the weather was bad, we went hiking.
回答例の重要表現
賛成意見エッセイの語彙
- sustainable(持続可能な)
「sustainable」は環境に配慮した方法や資源の使い方を指します。特に資源を無駄にせず、長期的に利用できる方法に関連する文脈で使われます。文中では「insect farming is highly sustainable(昆虫飼育は非常に持続可能である)」と説明されています。 - reduce the strain on global resources(世界資源への負担を軽減する)
「strain」は「負担」や「圧力」を意味し、ここでは「世界資源への負担」を軽減するという意味です。昆虫食が環境への影響を軽くする役割を果たすことを示しています。 - as the world’s population grows(世界の人口が増加するにつれて)
時間の経過や変化を表す文法構造。「as + 主語 + 動詞」で「〜するにつれて」を表し、世界の人口が増加する過程で食料問題が深刻になるという文脈です。 - alternative(代替)
「alternative」は「他の選択肢」「代替」という意味です。ここでは、昆虫が肉に代わる「健康的な代替食品」であることを指します。 - likely(〜しそうである)
「likely」は「〜する可能性が高い」という意味を持つ形容詞。「people will likely include insects in their diets(人々は昆虫を食事に取り入れる可能性が高い)」と、将来の変化を予測するために使われています。
反対意見エッセイの語彙
- cultural acceptance(文化的受容)
「acceptance」は「受け入れること」を意味し、「cultural acceptance」は「文化的に受け入れられること」を指します。特に「昆虫食が多くの文化で受け入れられない」という理由を説明しています。 - deep-rooted(根強い)
「deep-rooted」は「深く根付いた」や「根強い」という意味です。文中では、「昆虫食に対する文化的な認識が根強いこと」を強調しています。 - symbol of wealth and status(富と地位の象徴)
「symbol」は「象徴」、ここでは「wealth(富)」と「status(地位)」が肉に関連付けられている社会を説明しています。特定の文化における食習慣の背景を理解させるキーワードです。 - infrastructure(インフラ)
「infrastructure」は「インフラ(基盤)」を指し、新しい食料産業(昆虫飼育)に対する設備や技術が必要であることを説明しています。新しい市場を開拓するためには大きな投資が必要であることを示しています。 - hesitate to invest(投資をためらう)
「hesitate」は「ためらう」、「invest」は「投資する」という意味です。「企業や政府が馴染みのない市場に投資をためらう」という懸念を表しています。
こちらの記事もおススメです:要約問題|携帯電話の歴史:長文・回答例・観点・言い換えリスト
英検準1級英作文対策はask本校のオンライン個別指導がおススメです。