英検公式サイトで2024年度のリニューアル内容の一部が発表されました。
今回は、現在発表されている「問題」を一緒に考えていきましょう。
英語でメールのやり取りなんて、経験がないから不安だな。
大丈夫です。
「設問」と「質問メール」を一緒に読み解きながら答えていきましょう。
どんな問題なのか?
まずは設問を読んでください。
ざっくり言うと、
受信メールの「2つの質問」に自分なりの答えを書くという事です。
あなたは、外国人の友達(James)から以下のメールを受け取りました。
Eメールを読み、それに対する返信メールを「枠内」に英文で書きなさい。
あなたが書く返信メールの中で、友達(James) からの
2つの質問(下線部)に対応する内容を、あなた自身で自由に考えて答えなさい。
あなたが書く返信メールの中で「枠内」に書く英文の語数の目安は15語~25語です。
解答欄の外に書かれたものは採点されません。
解答が友達(James)のEメールに対応していないと判断された場合は、
0点と採点されることがあります。
友だち(James)のEメールの内容をよく読んでから答えてください。
「枠内」の下の Best wishes, の後にあなたの名前を書く必要はありません。
返信メールを指定の場所に書きます。
「受信メール」には、「返信メール」を書く時に必要な「場面設定」が書かれています。
どんな「場面設定」がされているのかを、理解出来るか、つまり「読解力」が問われます。
「受信メール」には2つの質問があるので、その答えを「自由に書く」というお題です。
想像力が問われる問題ですね。
15語~25語ということは、字の大きさにもよりますが、B5ノートで2行~3行ですね。
「受信メール」の「場面設定」からズレた内容だと0点! ということです。
つまり、「質問に答える」のがメインになります。
続いて、実際の設問を見ていきましょう。
「質問メール」の場面設定をつかむ
何はともあれ、実際の設問をご覧ください。
こちらは、英検協会が発表した「質問メール」です。
質問メールを黙読(又は音読)して下さい。
メールの書き出しでは「やあ、メールをありがとう」と言っていますね。
Hi,
Thank you for your e-mail.
そして、「君が友達の誕生会に行ったって聞いたよ」と続いています。
I heard that you went to your friend’s birthday party.
さらに「それについてもっと知りたいよ」と、質問の導入文が入っていますね。
I want to know more about it.
さあ、いよいよ1つ目の質問です。「パーティーには何人の人がいた?」
How many people were at the party?
そして2つ目の質問です。「食べ物はどうだった?」
And how was the food?
最後に「君の友達、Jamesより」で終わっています。
Your friend,
James
この後、質問に答える「応答メール」のテンプレートがあります。
「やあジェームス、メールありがとう」で始まっていますね。
Hi, James!
Thank you for your e-mail.
その後に「解答欄に記入しなさい」と書かれたボックスがあり、
枠外に「幸運を祈る」と書かれています。
実際のメールでは、最後にあなたの名前を書くのですが、
「設問」では「あなたの名前は不要」となっています。
応答メールのサンプル解答
さきほどの2つの質問を振り返りましょう。
How many people were at the party?
And how was the food?
書き出しのあいさつはすでに「テンプレート」に書かれているので、
質問に答える文から書き始める形になりますね。
英検協会が発表したサンプル解答
まず最初に「パーティーの感想」を言って、メールでのやり取りをしている感じを出していますね。
それ以降は、中学3年生で習う基本文法のシンプルな文章ですね。
We had a great time! There were twelve people at the party.
The food was great! We had some pizza.
とても楽しかったよ! パーティーには12人いたよ。
食べ物は最高だった!ピザを食べたよ。
なるほど、これなら僕にも高得点が狙えそうだぞ。
今回のポイントは「過去形」にできているかどうか、「~がいました」を正しくかけるか、質問にちゃんと答えているか、の3つですね。
【サンプル解答1とキーワード】
さきほどのサンプル解答より少しレベルの高い文章ですが、他のトピックでも使えそうな表現を使っているので、はりきって読んでみましょう!
- だいたい20人の人々がいて = with around twenty people
- 素晴しい = amazing
- 特に = especially
- 手作りのチョコレートケーキ
水色ハイライトの「was」に注目して下さい。
過去の事を聞かれているので、過去形で答えていますね。
The birthday party was great, with around twenty people.
And the food was amazing, especially the homemade chocolate cake and pizza.(21語)
だいたい20人の人々がいて、誕生日パーティーは素晴らしかったよ。
そして食べ物は、特に手作りのチョコレートケーキとピザが素晴らしかった。
「There were twenty people at the party」と書く代わりに
最初にパーティーを「素晴らしかった」と言ってから、「with around twenty people」と続けているのがカッコいいですね。
「素晴らしい」を「great」と「amazing」の2つ使っているのがいいね。
同じ言葉を何度も使うより、高得点が取れそうだ!
【サンプル解答2とキーワード】
- 食べ過ぎた = ate too much
- 手巻きずしを作って食べるのを楽しんだ = enjoyed making and eating hand-rolled sushi
水色ハイライトの「were」「was」の使い分けに注目しましょう。
水色ハイライトの「so….that 文」を使う事で、食べ物の美味しさを強調しています。
「so….that 文」
「so (とっても…..なので)that (結果、こーなった)」と覚えておきましょう!
There were about thirty people at the party.
The food was so good that I ate too much. We all enjoyed making and eating hand-rolled sushi together.(27語)
パーティーには約30人いたよ。
食べ物があまりにも美味しくて食べ過ぎちゃった。
みんなで手巻き寿司を作って食べて楽しんだよ。
「enjoyed」の後ろに来る動詞は「動名詞」というルールも押さえておきましょう。
また、「was/ were」はもちろん、「ate/ enjoyed」など、過去形を使っている点が重要です。
今回の復習
おさらいしましょう。
【1】受信メールの場面設定をしっかり読めているか試される
【2】質問文導入文の後に2つの質問がされる
【3】質問文の「時制」に合わせる(今回は過去形)
【4】B5ノートに2-3行(15語~25語)で答える
【5】素晴らしいを2回言いたいときは「great」「amazing」の様に別の言葉を使う
【6】so…that 文 を使えると高得点が取れる
【7】enjoy の後ろには動名詞が来る
【8】「with around twenty people 」のように、withを使ってもかっこいい
いかがでしたか?
最後までお読みいただき、有難うございました。
次回もどうぞよろしくお願いします。
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