英検準2級 Eメール 01 改訂版サンプル問題解説

英検準2級リニューアルで追加になったEメール問題をステップバイステップで解説。サンプル解答・音源つき。

英検公式サイトで2024年度のリニューアル内容の一部が発表されました。

今回は、現在発表されている「問題」を一緒に考えていきましょう。

3級より高度な内容になっているね。

どんな問題なのか?

まずは問題文を読んでください。

ざっくり言うと、
受信メールの質問に答えた上で、こちらからも具体的な質問を2つ作成するということです。

あなたは、外国人の知合い(Alex)から、Eメールで質問を受け取りました。この質問にわかりやすく答える返信メールを「解答欄」に英文で書きなさい。
あなたが書く返信メールの中で、AlexのEメール文中の下線部について、あなたがより理解を深めるために、下線部の特徴を問う具体的な質問を2つしなさい。
「解答欄」に書く英文の語数の目安は40~50語です。
「解答欄」の外に書かれたものは採点されません。
解答がAlexのEメールに対応していないと判断された場合は、0点と採点されることがあります。AlexのEメールをよく読んでから答えてください。
「Best wishes,」の後にあなたの名前を書く必要はありません

「受信メール」に答えた上で、「下線部」に関する質問を2つ作成して「解答欄」に書く。

文字数は40~50語なので、字の大きさにもよりますが、B5ノートで5~6行といったところでしょうか。

もちろんどんな素晴らしい英文でも内容がずれていると0点になります。

では早速、実際の設問を見ていきましょう。



「受信メール」を読み解く

何はともあれ、実際の設問をご覧ください。

こちらは、英検協会が発表した「質問メール」です。

質問メールを黙読(又は音読)して下さい

英検2級2024年度リニューアル追加問題:Eメール問題徹底解説

メールの書き出しで

「ねえ、聞いてよ。先週父さんがオンラインでロボットペットを買ってくれたんだ」と言っていますね。

そし下線部になっている「ロボットペット」に関する質問を2つ作成することになります。

Hi!
Guess what! My father bought me a robot pet last week online.

その後

「本当の犬が欲しかったけど、世話をするのが難しすぎると両親に言われたよ」
「彼らは、代わりにロボット犬を飼うことを提案したんだ」と続いています。

I wanted to get a real dog, but my parents told me it’s too difficult to take care of dogs.
They suggested that we get a robot dog instead.

続いて「ペット犬の写真をこのメールと一緒に送るね」と言っています。

I’m sending a picture of my robot with this e-mail.

そして、いよいよ問題提起と質問です。

「ロボットはかわいいけど、1つ問題があるんだ
バッテリーが長持ちしないんだよ。
ロボットペットは将来改良されると思う?」

つまり、

「ロボットペットは将来改良されると思うかどうか」について自分の意見とその理由を書きます。

My robot is cute, but there’s a problem.
The battery doesn’t last long.
Do you think that robot pets will improve in the future?

最後に「君の友達、Alexより」で終わっています。

Your friend,
Alex

この後、質問に答える「応答メール」のテンプレートがあります。
「やあジェームス、メールありがとう」で始まっていますね。

Hi, Alex!
Thank you for your e-mail.

その後に「解答欄に記入しなさい」と書かれたボックスがあり、
枠外に「Best wishes, (幸運を祈る)」と書かれています。

実際のメールでは、最後にあなたの名前を書くのですが、
「設問」では「あなたの名前は不要」となっています。



応答メールのサンプル解答

問題内容を振り返りましょう。

<1>Alexの質問にわかりやすく答える
<2>a robot pet について特徴を問う具体的な2つの質問を作成する

1つ目の「Alexの質問」は「ロボット・ペットは将来改良されると思うか?」でした。

その質問をする前に「バッテリーが長持ちしない」という問題に言及していましたね。

2つ目の「a robot pet」の「特徴を問う具体的な質問」では例えば、

・バッテリーは何時間で切れるのか?
・そのロボット犬は何ができるのか?
・そのロボット犬の大きさはどれくらいか?

など、あなたが実際に知りたい事を英文化する事になります。

では早速サンプル解答を見ていきましょう。

英検協会のサンプル解答

最初に受信メールに対しての感想「~で驚いたよ = I’m surprised that…」と書き、メールのやりとり感を出していますね。

また、「Think about… = ~考えてみてよ」のような文で友達感が出ていますね。

質問は下線部の2つ

  1. Do your friends also have robot pets?
  2. If so, what kind of animal is popular?

を聞いています。

I’m surprised that you have a robot pet. Do your friends also have robot pets? If so, what kind of animal is popular?
About your question, I think robot pets will improve. Think about how much smartphones have changed. They can be used for many hours because of the improvement in technology.
君がロボットペットを飼っていることに驚いたよ君の友達もロボットペットを飼ってる? もしそうなら、どんな動物が人気なの?
君の質問について、ロボットペットは改善されると思うよ。スマートフォンがどれほど変わったか考えてみてよ技術の進歩で何時間も使えるよね。

【サンプル解答1とキーワード】

  1. 改良し続ける = continue to improve
  2. 特に = in particular
  3. 需要が高い = be in high demand
  4. 改良されるはずだ = improvements should be made
  5. (バッテリーなどが)持つ = last

水色ハイライトの「could you tell me what your robot dog can do?」
「間接疑問文」になっていますね。
could you tell me に続いて「what S + V」になるのがミソです。

I think robot pets will continue to improve. In particular, “long-lasting batteries” are in high demand, so improvements should be made.
By the way, how many hours does the battery last?
Also, could you tell me what your robot dog can do?.(45語)

僕は今後もロボットペットは改良し続けると思うよ。特に「長時間持続するバッテリー」は需要が高いので、改良されるはずだよ
ちなみにバッテリーは何時間持つの?
あと、君のロボット犬は何が出来るのか教えてくれるかい

質問を始める時に「By the way,」を使って自然な流れを作っています。

「改良する = improve」を「改良 = improvement(s)」名詞にした上で、「should be made = なされるべきだ」としているのがカッコいいね!

【サンプル解答2とキーワード】

  1. ~ので = as
  2. ますます = more and more
  3. ワンワン鳴く、吠える = bark
  4. それに関連して、そういえば = speaking of which
  5. 本当の犬よりロボット犬の方が良い点 = the advantages of robot dogs over real dogs

水色ハイライトの「I’m sure…」で文章を始めることで、「かなり強く…だと考えている」というニュアンスが出せますね。

前のトピックに関連した質問なので、2つ目の質問を「Speaking of which,」で始めています。

As robot pets become more and more popular, I’m sure they will continue to improve.
By the way, can your robot dog talk or bark?
Speaking of which, what do you think are the advantages of robot dogs over real dogs?(41語)

ロボットペットは益々人気が出るのでまちがいなく改良されると思うよ
ところで、君のロボット犬は、会話ができるの、それともワンワン鳴くのかい?
それに関連して本当の犬よりロボット犬の方が良い点って、なんだと思う?

「Speaking of which,」っぽいその他のつなぎ言葉をご紹介します:

  1. Speaking of which – 「それに関連して」または「そういえば」。
  2. On another note – 「それはさておき」。話題を変えるとき。
  3. Incidentally – 「ところで」や「ちなみに」。新しい話題を導入するとき。
  4. As an aside – 「余談ですが」。本題から少し離れた追加の情報や考え。
  5. Changing the subject – 「話題を変えますが」。話題を変えるとき。
  6. I was just thinking – 「ちょうど思ったんですが」。個人的な考えやアイデア。
  7. That reminds me – 「それで思い出しましたが」。現在の話題が新しいトピックにつながるとき。

あなたのエッセイでも使えそうなものがあれば、どんどん使って下さいね。



今回の復習

おさらいしましょう。

【1】受信メールの「質問」に答える

【2】受信メールの下線部について「特徴を問う具体的な質問」を2つ作る

【3】B5ノートに4~6行(40~50語目安)で書く

【4】間接疑問文を使ってみる:Could you tell me (what + SV)

【5】改良を「improve(動詞)」「the improvements(名詞)」の2通り使う

【6】バッテリーなどが「持つ」と言いたい時は「last」を使う

【7】需要が高いは、「be in high demand」

【8】「I’m sure…」で始めて「強く…と思っている」雰囲気が出せる

【9】Speaking of which, で2つ目の関連質問につなぐ

【10】the advantages of 勝った方 over 負けた方負けた方より勝った方が良い点

いかがでしたか?

最後までお読みいただき、有難うございました。

次回もどうぞよろしくお願いします。

こちらの記事もおススメです:01 満点合格を取るための「英作文ノート」

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