英検準1級ライティング 意見論述|教育現場でのデジタル格差:書きやすい観点

英検準1級英作文|意見論述|デジタル格差:書きやすい観点を選ぶ

賛成・反対、どちらが書きやすい?


Should governments invest more in reducing the digital divide?

POINTS
● Public infrastructure
● Economic growth
● Social equality
● Access to education


まず次の2点に注目しよう:

  1. 個人的な経験や価値観
    あなた自身がデジタル技術に対してどのような経験を持っているか、またはその重要性をどのように感じているかを考えてください。例えば、デジタル技術が自身や周囲の生活や学習にどのような影響を与えたかを思い出すことで、自然と賛成か反対かの立場が見えてきます。
  2. 論理的な根拠の強さ
    各立場を支持する論拠の強さを比較しましょう。賛成・反対それぞれの主張をいくつか挙げ、それが具体的にどのくらい社会に影響を与えるかを検討すると、自分がより納得しやすい立場が見つかるでしょう。

観点の選び方としては、以下の点を考慮すると良いです:

  • 興味・理解しやすい分野
    例えば「Access to education」に関心があるなら、教育を通してのデジタル格差解消の重要性を考えやすいでしょう。
  • 強調したい影響
    「Economic growth」は大規模な影響を持つため、広範な視点で社会全体に及ぼす影響を考えるのが好きなら、この観点を選びやすいです。

ではそれぞれの観点について、どんな展開が考えられるかざっと目を通してください。

自分にとって、「興味があって理解しやすく」かつ「強調したい影響」を選んでみましょう。

書きやすい観点を選ぶ

  1. Public infrastructure(公共インフラ)
    賛成:デジタルインフラへの投資を増やすことで、リモート地域や低所得層でもインターネットへのアクセスが改善される。
    反対:既存のインフラが十分であり、追加投資は他の重要な分野への予算を削る可能性がある。
  2. Economic growth(経済成長)
    賛成:デジタル技術の普及は新たなビジネスや雇用機会を生み出し、経済成長を促進する。
    反対:デジタルインフラへの投資は短期的な経済効果が薄く、他の直接的な経済刺激策の方が効果的かもしれない。
  3. Social equality(社会的平等)
    賛成:デジタル格差を解消することで、すべての人が平等に技術や情報にアクセスできるようになり、社会的な不平等が減少する。
    反対:インターネットアクセスの問題は個々の責任であり、政府の介入は自由市場の原則に反する可能性がある。
  4. Access to education(教育へのアクセス)
    賛成:デジタル環境への投資が進むことで、遠隔学習やデジタルリソースへのアクセスが向上し、教育格差が縮小する。
    反対:教育の格差はデジタル以外の要因も大きく影響しており、技術投資だけでは根本的な問題が解決されない可能性がある。

今回は社会的平等・教育へのアクセスを選んでみました。

エッセイの構成に目を通してみましょう。

賛成意見の構成:

  1. イントロ:
     政府はデジタル格差解消にもっと投資すべきだと考える。これは社会的平等と教育のために重要である。
  2. ボディ1:
     デジタル格差を減らすことで、全ての人が平等にインターネットやデジタルツールを利用でき、社会的格差が縮まる。
  3. ボディ2:
     教育の機会が広がる。インターネットがあれば、全ての学生がオンライン教材にアクセスできるようになる。
  4. 結論:
     政府がデジタル格差解消に投資することで、社会的平等と教育の改善が期待できる。

上記の構成を意識しながら、以下の回答例を読んでみましょう。

I believe that governments should invest more in reducing the digital divide. This investment is essential for ensuring social equality and promoting access to education.

First, reducing the digital divide is crucial for social equality. In today’s world, access to the internet and digital tools is necessary for participating fully in society. People without these resources are at a disadvantage in job searching and accessing services. By investing in public infrastructure that provides widespread internet access, governments can help bridge this gap.

Second, improving access to digital tools is key to expanding education opportunities. Many educational resources are now available online, but students without reliable internet cannot benefit from them. By investing in digital infrastructure, governments can ensure that all students, regardless of background, have the opportunity to learn.

In conclusion, reducing the digital divide through government investment will lead to greater social equality and better access to education. (151 words)

賛成意見・日本語訳:

政府はデジタル格差の解消にもっと投資すべきだと考える。この投資は、社会的平等を確保し、教育へのアクセスを促進するために不可欠である。

まず、デジタル格差の縮小は社会的平等にとって重要である。現代社会において、インターネットやデジタルツールへのアクセスは、社会に完全に参加するために必要不可欠だ。これらのリソースを持たない人々は、仕事探しやサービスへのアクセスで不利な立場に置かれる。公共のインフラに投資し、広範なインターネットアクセスを提供することで、政府はこの格差を埋めることができる。

次に、デジタルツールへのアクセス改善は、教育機会の拡大に不可欠である。多くの教育リソースは現在オンラインで利用可能だが、信頼できるインターネット環境を持たない学生はそれらを活用できない。デジタルインフラに投資することで、政府はすべての学生が背景に関係なく学ぶ機会を得られるようにすることができる。

結論として、政府の投資によるデジタル格差の縮小は、社会的平等と教育へのより良いアクセスをもたらすだろう。

いかがでしたか?

まずは「賛成・反対」を決め、論じやすい観点を選び、定番の構成で書く、というトレーニングを繰り返していく事になります。

尚、各トピックごとに「使えるキーワード」を増やしていくのが重要になります。

以下の重要表現をしっかりチェックしておきましょう。

重要表現:

練習問題に取り組むときには、分野別に使える語彙・フレーズを増やしていきましょう。

  1. be essential for = ~に不可欠である
    類語: be crucial for, be vital to, be indispensable to
  2. digital divide = デジタル格差
    類語: technological gap, internet disparity, access inequality
  3. social equality = 社会的平等
    類語: social equity, equal rights, fairness in society
  4. participating fully in society = 社会に完全に参加する
    類語: fully engaging in society, being active in society, full social integration
  5. at a disadvantage = 不利な状況に置かれている
    類語: in an unfavorable position, at a loss, in a weaker position
  6. bridge this gap = この格差を埋める
    類語: close this gap, narrow this divide, eliminate this disparity
  7. expand education opportunities = 教育の機会を広げる
    類語: increase educational access, enhance learning opportunities, broaden educational access
  8. reliable internet = 信頼できるインターネット
    類語: stable internet, consistent internet access, dependable internet connection
  9. regardless of background = 背景に関わらず
    類語: irrespective of background, no matter the background, regardless of origin
  10. opportunity to learn = 学ぶ機会
    類語: chance to study, access to education, learning opportunity

6割主義でサクサク書く

英作文対策開始直後は、何を書いて良いか分からず、なかなかペンが進まないものですが、「6割主義で」「分からない時はすぐにググって」サクサク書くのがおススメです。

ただし、書きっぱなしではなく、書いた後でそのトピックについて、英語で話す事を強くおススメします。英語で話す相手がいない場合は、スマホに1分スピーチ感覚で録音してみましょう。

デジタル格差の具体例:

今回の英作文は教育分野でしたが、その他にも幅広い分野で格差があると言われています。

  1. Access to high-speed internet
    一部の農村地域では高速インターネットへのアクセスが限られているため、オンライン学習やリモートワークが難しい。
    In some rural areas, access to high-speed internet is limited, making online learning and remote work difficult.
  2. Digital literacy skills
    高齢者はデジタル技術の習得が遅れており、オンラインサービスを利用する際に苦労している。
    Older adults often struggle with digital literacy, making it challenging to use online services.
  3. Device availability
    経済的に厳しい家庭では、子供たちが十分な数のデジタルデバイスを持っていないため、オンライン学習の機会が限られる。
    Economically disadvantaged families may not have enough digital devices for their children, limiting access to online education.
  4. Urban vs. rural infrastructure
    都市部では公共Wi-Fiや5Gインフラが整備されているが、農村部ではこれがない。
    Urban areas have access to public Wi-Fi and 5G infrastructure, while rural areas often lack these resources.
  5. Online healthcare access
    一部の地域では、インターネットがないためオンライン医療サービスを利用できず、医療を受けるのが遅れる。
    In some regions, lack of internet access prevents people from using telemedicine services, delaying healthcare.
  6. Access to online job applications
    低所得者層は、就職のために必要なオンライン求人サイトにアクセスできず、就職活動が不利になる。
    Low-income individuals may not have access to online job portals, putting them at a disadvantage in job searching.
  7. Remote work opportunities
    高速インターネットがない地域では、リモートワークの機会が非常に限られている。
    Regions without high-speed internet have very limited remote work opportunities.
  8. Educational content availability
    発展途上国では、多くの学生がオンライン教育リソースにアクセスできないため、学力格差が広がっている。
    In developing countries, many students cannot access online educational resources, widening the educational gap.
  9. E-commerce access
    一部の地域では、インターネットが不安定なため、オンラインショッピングやeコマースの利用が難しい。
    In some areas, unstable internet access makes it difficult to engage in online shopping or e-commerce.
  10. Government services access
    インターネットにアクセスできない人々は、オンラインで提供される政府サービスを利用できず、手続きが複雑になる。
    People without internet access are unable to use government services offered online, complicating processes like applying for benefits.

これらの具体例は、デジタル格差が社会的、経済的、地域的な側面でどのような影響を与えるかを示しています。

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こちらの記事もおススメです:意見論述|はじめての英作文:過去問攻略から始めよう

今日も最後まで読んでいただき、有難うございました。

明日も頑張りましょう!!

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