英検2級ライティング 02 教育トピックを100語にまとめる

英検2級ライティング対策:頻出度の高い教育トピックを100語にまとめる

今回の記事では、教育トピックの英作文で使える「観点と切り口・便利表現」をご紹介します。

それぞれの観点に「どうやって切り込んでまとめるか」の参考にしてください。

合否のカギを握るライティング

下図(英検公式HPより抜粋)の通り、2016年度より「Writing」のウェイトが「Reading」「Listening」に並びましたね。 「インプット」と「アウトプット」のバランスが改善されました。

英検公式HPより抜粋

2020年以降のコロナ禍で、「オンライン授業に対応出来るスクール・ご家庭」と「オンライン不可のスクール・ご家庭」が、デジタル格差(Digital divide)を浮き彫りにしましたね。

僕の家族はITオンチだから、オンラインレッスンが繋がらなくて大騒ぎになったよ(笑)

日常生活においても、この デジタル格差(Digital divide) が様々な場面で「得をする人・損をする人」を産み出している気がします。

情報格差をなくす( close the information gap)ことが日本社会の課題のひとつにもなっており、先進国の中でも「リモートワーク導入率」が圧倒的に低い日本が、世界水準(world standard) に追いつけるのか、少々心配です。

多くの学校でタブレット学習が導入されるなど、Digital divide をなくす取り組みが始まっていますね。


実際に出題された「教育」分野の出題内容

英検対策では、まず過去問内容を確認し、「どんな感じ」なのかを把握する事が大切です。

実際に出題された教育関連の問題を見てみましょう。

2020年度第2回

Some people say that young people should spend more time thinking about their future careers. Do you agree with this opinion?

(POINTS: Education, Income, Skills)

意味: 若い人たちは自分の将来のキャリアについて考えることにもっと時間をかけるべきだと言う人もいます。この意見に同意しますか?

(ポイント:教育、収入、スキル)

教育とキャリアの切り口

現在の状況と問題点:

  1. We are entering a new era in which the traditional concept of career paths no longer applies.
    • 従来のキャリアパスの考え方は通用しない新しい時代を迎えている
  2. Education that emphasizes input and memorization has become mainstream.
    • インプット・暗記重視の教育が主流になっている
  3. It is considered ideal to enter a famous university and get a job at a company with good benefits.
    • 有名大学に入って、福利厚生のよい企業に就職する事が理想的とされている
  4. An educational environment that fosters the ability to think for oneself is not in place.
    • 自分で考える力を育てる教育環境が整っていない

【キーワード1】

  1. 従来のキャリアパスの考え方 = the traditional concept of career paths
  2. 新しい時代を迎えている = We are entering a new era
  3. インプット・暗記重視 = emphasizes input and memorization
  4. 主流 = mainstream
  5. ~することが理想的とされている = It is considered ideal to…
  6. 福利厚生のよい企業 = a company with good benefits
  7. 自分で考える力を育てる = fosters the ability to think for oneself
  8. 整っていない = be not in place

求められる教育環境:

  1. An educational environment that allows students to develop their individuality and areas of expertise is desired.
    • 個性と得意分野を伸ばせる教育環境が望まれる
  2. Education is needed to acquire the ability to think creatively on one’s own.
    • 自分でクリエイティブに考える力を身に付ける教育が必要だ
  3. Students need opportunities to consider career paths that take advantage of their individuality and strengths.
    • 学生の個性や長所を生かしたキャリアパスを考える機会が必要だ

【キーワード2】

  1. 個性と得意分野 = (their) individuality and areas of expertise
  2. 自分でクリエイティブに考える力 = the ability to think creatively on one’s own
  3. 個性や長所を生かしたキャリアパス = career paths that take advantage of their individuality and strengths

教育環境の状況・問題点・求められる姿を文章化しておくだけで、ある程度の応用ができますので、ここはしっかり押さえてくださいね。

働き方にも多様性が出て来たり、先行きの見えない時代だから、将来のキャリアを考えるのもなかなか難しいね。

採点基準16点(英検CSE:650点)

内容4点:問題の趣旨に沿った内容が含まれているか
構成4点:パラグラフ構成や流れ(遷移語等)が分かりやすく論理的か
語い4点:課題とレベルに相応しい語彙・フレーズが使えているか
文法4点:語彙の用法・文法が適切な場所とバリエーションで使われているか



Pros and Cons の両方で書いてみる

お題に対して「Pros and Cons(賛成・反対)」の両方の立場で考え、両方の意見を書いてみるのがおススメです。

Pros and Cons の記事はコチラです。

また、ライティングノート記事でもお伝えしていますが、「どんどんググる」力も必要です。スマホ片手に、分からない表現は調べ倒してメモをとりましょう。

予想問題とサンプル解答

Some people say that the university entrance examination system in Japan is essential for improving children’s academic ability. Do you agree with this opinion?

Points: grade evaluation system, student life, employment

日本の大学入試制度は子供の学力を向上させるために必須だという人がいます。あなたはこの意見に賛成ですか?

ポイント: 成績評価システム、学生生活、就職

Pros: 大学入試制度は学力向上のために必須派

I agree with the opinion that the Japanese university entrance examination system is essential for improving academic ability for two reasons.

日本の大学入試制度は、2つの理由から学力向上に欠かせないという意見に賛成です。

First of all, we need a way to measure whether a student’s academic ability has reached a certain standard, and I think that university entrance exams are the most appropriate in that respect.

まず、学生の学力が一定の水準に達しているかどうか測る方法が必要であり、その点では大学入試が最も適切だと思います。

The second reason is that students can get into the habit of studying by taking mid-term and final exams at the school, which are held regularly in preparation for college entrance exams.

第二の理由は、大学入試に備えて定期的に行われる中間試験と期末試験を受けることで、学生が勉強する習慣を身につけることができるからです。

As mentioned above, I believe that the entrance examination system is indispensable in terms of academic ability measurement and study habits.

以上、学力測定や学習習慣の観点において、入試制度が不可欠だと思います。

ポイントとしては、「成績評価システム」と「学生生活(学習習慣)」の2つの観点から書いていますが、今回はストレートに「ポイント」に記載されている単語を使わず、別の表現で伝えました。

2級では今回の例の様に、「ポイントに書かれた単語をそのまま使う」必要はないのですが、十分な語彙力に自信がない場合は、極力「そのまま使う」方が安全で、的も絞りやすいと言えますね。

<全文表示>

I agree with the opinion that the Japanese university entrance examination system is essential for improving academic ability for two reasons.

First of all, we need a way to measure whether a student’s academic ability has reached a certain standard, and I think that university entrance exams are the most appropriate in that respect.

The second reason is that students can get into the habit of studying by taking mid-term and final exams at the school, which are held regularly in preparation for college entrance exams.

As mentioned above, I believe that the entrance examination system is indispensable in terms of academic ability measurement and study habits.

(107語)

cons: 大学入試制度は学力維持のたに必須ではない

今回は、まず最初に全文を見てみましょう。 ボディ1・ボディ2で、ポイントの単語を使っていますね。一度黙読し、意味がつかめるかどうか、試してみてください。

ポイント: 就職学生生活

I disagree with the opinion that the university entrance examination system is essential for improving academic ability for two reasons.

In the first place, after employment, the power that is really necessary for success in society cannot be acquired by studying for a test for university entrance examinations.

Furthermore, I don’t think that memorizing as much textbook content as possible will enrich student life. I think school is a place to enhance logical thinking ability and creativity, not a place to measure memorization ability.

For the above reasons, the current entrance examination system does not improve academic ability.

(100語)

続いて、段落ごとの意味を考えていきましょう。

I disagree with the opinion that the university entrance examination system is essential for improving academic ability for two reasons.

2つの理由から、大学入試制度が学力向上に欠かせないという意見には賛成できません。

In the first place, after employment, the power that is really necessary for success in society cannot be acquired by studying for a test for university entrance examinations.

そもそも就職後は、大学入試のために試験勉強をしても、社会で成功するために本当に必要な力を身につけることはできません

Furthermore, I don’t think that memorizing as much textbook content as possible will enrich student life. I think school is a place to enhance logical thinking ability and creativity, not a place to measure memorization ability.

さらに、教科書の内容をできるだけ多く覚えても、学生生活が豊かになるとは思いません。学校は、暗記能力を測る場所ではなく、論理的思考力と創造性高める場所だと思います。

For the above reasons, the current entrance examination system does not improve academic ability.

以上の理由から、現在の入試制度では学力は向上していません。



教育分野トピックで覚えるべき単語

  1. 生涯教育: lifelong learning
  2. 通信教育: online learning
  3. 学費: tuition fees
  4. いじめ: bullying
  5. 協調性: a sense of cooperation
  6. 達成感: a sense of accomplishment
  7. 奨学金: scholarship
  8. アルバイト: part-time jobs
  9. 大学教育: college education
  10. 少人数制クラス: reduction in class size
  11. 言語教育: language learning
  12. 学力低下: declining academic abilities
  13. 学校での携帯電話: mobile phones in schools
  14. 校則: school regulations

教育をとりまく英語表現

世界では既に「How VR In Education Will Change How We Learn And Teach(教育におけるVRは、私たちが学び、教える方法をどのように変えるか)」という議論で盛り上がっており、「教育×VRの活用事例」によると、VR防火・防災教育訓練(VR fire prevention / disaster prevention education and training)で活用されたり、VRオープンキャンパス(VR open campus)VR授業(VR class) の他、原爆被害が体験できるVR (VR where you can experience the damage caused by the atomic bomb)VR医療実習 (VR medical training)VR手術シミュレーション (VR surgery simulation)VRトレーニング (VR training) など、目覚ましい技術革新の過渡期にあります。

ビジネスの世界では既に本社機能をVR空間に移転した企業もあり、YouTubeで配信されたVR本社での集合研修の様子が話題になっていましたが、「VRスクール」の可能性はどうでしょうか?

教育におけるVR(Virtual Reality in Education)は、どの程度浸透するでしょうか? (ゴーグルを装着した子供たちが授業を受ける画像はこちら。)

いや、VRはやりすぎ、まずは「ビデオ授業(video class, on-demand class, downloadable class) 」活用をもっと奨励すべきだ、という人もいるかもしれませんね。

ビデオ授業の筆頭といえば Udemy ですが、これは世界中から集まった精鋭講師たちによる珠玉の授業を、いつでもどこでもオンラインで教授できるサービスです。

生涯教育を可能にする Udemy で私自身も、10セット近くの講義を受け、感銘を受けています。

退屈な授業(boring lessons)」が「学校嫌い」や「成績低迷」につながるのであれば、「カリスマ講師のビデオ授業(charisma teacher video lessons)」を学校の教室で流すのもアリなのでは? と考えている人も少なからずいるのではないでしょうか? 

英検で出題されやすい教育関連トピックといえば、「学費免除(tuition exemption)」や「制服(School uniform)」「実用的な科目(Practical subjects)」「オンライン授業(online lessons)」「部活動(club activities)」「入試(entrance exam)」などですね。

少子高齢化(declining birthrate and aging population)」が進む日本では、「生徒数が激減し(The number of students is drastically decreasing.)」、多くの大学が破産する(many university goes bankrupt.)と予測されている点も見逃せませんね。

まとめ

あなたの意見はどうですか?

サンプル解答の文章の中に、あなたの意見に一致しているものがあれば、すぐにメモを取り、実際の試験でも使える様に覚えておきましょうね!

今後も分野別トピックを、予想問題・サンプル解答・音源つきで発信していきますので、どうぞよろしくお願いします。

最後まで読んでいただき有難うございました!!

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