英検準1級 意見論述の型|POINTS 2つの選び方と、120〜150語の配分

英検準1級の意見論述でポイントをどう選ぶか。中央に「意見論述 ポイント2つ 3つ目は、書かない」。左は配られるトピック Should …? と4つのPOINTS、Costs と Pollution が選ばれ Safety と Technology は選ばれていない。右は4段落の型、選んだ2つを名指し・First, 理由①・Second, 理由②・In conclusion,、合計120〜150語。
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英検準1級のライティングは2題あります。1題は要約(60〜70語)、もう1題が意見論述(120〜150語)です。分量が多いのは意見論述のほうです。

ただ、この問題は形がかなりはっきり決まっています。TOPIC は毎回「Should …?」の Yes/No 型。観点(POINTS)は4つ配られて、使うのは2つ。段落は4つ。——ここまでが最初から分かっているので、本番で考えることは「何を書くか」だけに絞れます。

先に配分を決めてしまう

書き始める前に決めるのは、内容ではなく長さの割りふりです。合計は120〜150語。4つの段落に、だいたいこう置きます。

段落役割この記事の見本での語数
第1段落背景1文 + 立場を言い切る。選んだ観点2つを名指しする28語
第2段落理由①。主張 → なぜ → だから の3文46語
第3段落理由②。同じく3文43語
第4段落結論。理由2つを言い換えて置き直すだけ29語
合計146語。公式の指定は120〜150語で、この見本はその中に収めた配分です。

数字を先に持っておくと、手が止まりません。理由の段落は3文ずつ、前後は2文ずつ。合計10文前後と覚えておけば、途中で「あと何を書けばいいのか」を考えずに済みます。

意見論述で崩れる人の多くは、英語力ではなく書く順番で崩れています。書きながら構成を決めようとすると、第2段落の途中で「この理由、あと2文もたない」と気づき、そこから書き直しが始まります。配分を先に決めるというのは、この書き直しをゼロにするための準備です。

ふだんの練習でも、いきなり英文を書き出さないほうが早く仕上がります。日本語で「立場・理由①・理由②」の3行だけメモしてから、英語に移る。この3行が書けていれば、あとは型に流し込む作業になります。逆に3行が書けないなら、それは英語の問題ではなく、選んだ観点が自分に合っていないというサインです。

下限ぎりぎりの120語を狙うのはおすすめしません。理由の展開が1文ずつしか入らず、内容が薄いまま終わります。指定は120〜150語ですから、そのなかで上のほうに寄せておくと、理由を2つとも書き切れます。公式の模範解答を数えると実測は140〜150語でした(あくまで参考の数字で、この幅を目標の縛りにする必要はありません)。

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POINTS は4つ配られて、使うのは2つ

問題には TOPIC のあとに POINTS が4つ並びます。この4つは「どれを使ってもいい候補」であって、全部使うものではありません。指示どおりに2つ選びます。

たとえば、こういう出方をします(形を示すための新作例です)。

TOPIC
  Should local governments create more parks in crowded cities?

POINTS
  Costs / Health / Safety / The environment

ここで多くの人が、「どれが正しい2つか」を探して止まります。けれど採点されるのは、選んだ観点が正解かどうかではありません。選び方の基準は「自分が英語で3文書ける方」です

上の例なら、Costs は「いくらかかるのか」を言えないと具体性が出ません。Safety も、何が危ないのかを説明する語が要ります。いっぽう Health と The environment は、身近な言い方で3文にできます。知っている語で最後まで書ける方を取る——これが判断のすべてです。

迷ったら、先に日本語で「なぜなら」を2つ言ってみて、口に出せた方を選びます。ここで悩みこむと、書く時間がそのまま削られます。

もう1つ、選ぶときに見ておきたいことがあります。2つの観点が、結局は同じ話にならないかです。たとえば Costs と The environment なら、片方はお金、片方は自然の話で、内容がはっきり分かれます。けれど選び方によっては、2つの段落が「どちらも便利になる話」に着地してしまうことがあります。

読み手から見て理由が2本立っているか、1本が太くなっただけか——この差は内容の評価に響きます。選ぶ段階で「この2つは違う方向を向いているか」を一度だけ確認してください。

第1段落で、選んだ2つを名指しする

第1段落の仕事は2つだけです。立場をはっきり書くことと、これから書く観点2つの名前を出すこと。この「名指し」を落とすと、読み手は第2段落まで何の話か分かりません。構成の評価にも直結します。

Cities are becoming more crowded every year, and open space is disappearing. Local governments should therefore create more parks, mainly for reasons related to health and the environment.(28 words)

後半の for reasons related to ... の部分に、選んだ2つがそのまま入っています。書き出しに困ったら、この枠だけ覚えておけば足ります。

  • ... should ..., mainly for reasons related to A and B.
  • Although some people disagree, ... should ..., for two reasons: A and B.
  • There are two strong arguments for this, one about A and one about B.

なお、立場は Yes・No のどちらでもかまいません。書きやすい側を選びます。「本当はこう思う」より「英語で説明しやすい」を優先してよい問題です。

理由の段落は「主張 → なぜ → だから」の3文

理由の段落は、中身をひねる必要がありません。3文の役割を固定します

  1. 主張——First, で始めて、観点の名前を入れた短い1文
  2. なぜ——いま何が起きているか。事実の説明
  3. だから——so therefore でつないで、結果を書く

First, parks improve public health. People who live in large cities often spend the whole day indoors, and they have few chances to exercise. A park near home makes walking and running part of daily life, so fewer people are likely to suffer from serious illnesses.(46 words)

第3段落は Second, に変えて、同じ3文をもう一度組みます。観点が変わるだけで、形は完全に同じです。

Second, green space protects the environment. Trees take in carbon dioxide and cool the air around them, and they also give birds and insects a place to live. Adding parks therefore reduces the damage that concrete and traffic cause in a crowded city.(43 words)

3文目の「だから」が入っているかどうかで、印象がはっきり変わります。事実を並べただけで終わると、それが TOPIC への答えになっている理由が読み手に伝わりません。「だから、だから何なのか」まで書き切ります。

2文目の「なぜ」が出てこないときは、一段だけ具体におろします。「健康にいい」で止まらず、「都会の人は一日じゅう建物の中にいる」「歩く機会がない」まで下ろす。上の見本の2文目がやっているのは、それだけです。抽象的な言い方を重ねるより、身の回りで見える状況を1つ置くほうが、はるかに書きやすく、読み手にも届きます。

逆に、ここで欲を出して4文目・5文目を足すと、語数が一気に増えて結論が入りません。3文で止めるのが、配分を守るいちばん確実な方法です。

結論は言い換えるだけ。新しい理由を出さない

最後の段落でやることは1つです。第1段落で名指しした2つを、別の言い方で置き直す。ここで3つ目の理由を出したり、話を広げたりする必要はありません。

In conclusion, more parks would give citizens a healthier way of living and would protect nature in areas where people live close together. Local governments should invest in them.(29 words)

healtha healthier way of livingthe environmentprotect nature に置き換えています。同じ語をそのまま繰り返さない——語彙の評価が見ているのは、まさにこの部分です。

言い換えの手は、そう多くありません。使えるのは次の3つくらいです。

  • 品詞を変える——名詞を形容詞に、動詞を名詞に。health から healthier へ移すのがこれです
  • 説明に開く——1語を短い句にほどく。a healthier way of living のように、意味を言い直します
  • 上の言い方でまとめる——具体をひとまとめにできる語に上げる。trees birds をまとめて nature と言うのがこれです

3つとも、難しい語を新しく覚える必要はありません。手持ちの語をずらすだけです。本番で辞書のような語が出てこなくても、この操作だけで結論の段落は十分に書けます。

時間が足りなくなったときも、結論だけは必ず書きます。In conclusion, から始まる2文があるかないかで、構成の見え方が変わります。理由の段落を1文削ってでも、最後の段落を残すほうが安全です。

採点は5つの観点で見られている

この問題の採点は、TOPIC対応・内容・構成・語彙・文法の5つの観点で行われます。ここまでの型は、そのうち前半3つをそのまま取りにいくものです。

観点型のどこが効くか
TOPIC対応第1段落で立場を言い切る/結論で同じ立場に戻る
内容理由の段落を「なぜ」「だから」の2文で支える
構成4段落・First, Second, In conclusion, の並び
語彙結論で第1段落の語を言い換える
文法難しい構文を狙わず、書き慣れた形で通す
5つの観点は、問題冊子の指示に書かれているとおりの並びです。

文法については、知らない構文を試す場所ではありません。仮定法や倒置を無理に入れて崩れるより、確実に書ける形で最後まで通したほうが点は安定します。

逆に言えば、型を守るだけで取りにいける観点が3つあるということです。TOPIC対応・構成・語彙は、内容のうまさとは別のところで決まります。書く前に段落の役割を決め、決めたとおりに埋める。それだけで、残りの2観点に集中できる状態を作れます。

よくある失敗

  • POINTS を3つ以上ふれる——語数が足りなくなり、どれも浅くなります。使うのは2つです
  • 第1段落で観点を名指ししない——構成の評価をいちばん落としやすいところです
  • 結論で新しい理由を出す——まとめではなく3つ目の理由に見えて、途中で切れた文章になります
  • 理由が2つとも同じ話——「便利になる」と「時間が浮く」は、採点上ほぼ1つの理由です。観点を分けて選びます
  • 語数を数えていない——本番で数え直す時間はありません。ふだんから「自分の3文はだいたい何語か」を知っておきます

練習問題で仕上げる

型を短く言うと「4段落。観点2つを第1段落で名指しして、理由は3文ずつ、結論は言い換え」です。あとは同じ形で手を動かすだけです。

読んで分かった型は、3回書けば手が覚えます。おすすめは、同じ型で違うテーマを続けて書くこと。テーマを変えても段落の役割が変わらないと分かってくると、本番で「どう書くか」を考える時間がまるごと消えます。残った時間は、内容を1段具体におろすことに使えます。

ここで作った「立場 → 理由2つ → まとめ」は、二次試験でもそのまま使えます。面接の流れは 英検準1級 面接の練習問題 に、2024年度に何が変わったのかは 英検2024年度リニューアルで何が変わったか にまとめてあります。級全体の進め方は 英検準1級のまとめページ をどうぞ。

最後までお読みいただき、有難うございました。

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