英検3級 面接の流れ|No.1〜No.5 の質問パターンと、答え方の型

英検3級 二次試験 面接の流れ。左は配られる問題カード(30語程度のパッセージとイラスト)、右は答える No.1〜No.5。約5分・面接委員1人。カードを見るのは No.3 まで、No.4・No.5 は身近な事柄。
 このページをPDF保存する

英検3級の二次試験は、面接委員と1対1で行う英語での面接です。時間は約5分。問題カードを1枚受け取り、パッセージを音読してから、No.1からNo.5までの5つの質問に答えます。

一次試験に受かった人がまずつまずくのは、英語そのものより「当日、何がどの順番で起きるのか分からない」ところです。流れが頭に入っていれば、聞かれた内容だけに集中できます。逆に、順番を知らないまま予想問題だけを解いていると、本番で目の前の1問に振り回されます。

この記事では、入室から退室までの段取りと、No.1からNo.5で何を聞かれ、どう答えるかを順番に並べます。練習問題に取りかかる前の地図として使ってください。

約5分で起きることを、先に全部出しておく

細かい話はこの後で1つずつ扱います。ここは眺めるだけで構いません。面接室で起きることを、順番に並べます。

場面何が起きるか
入室係員の指示で入室し、面接カードを手渡す。指示に従って着席する
あいさつ氏名と受験する級の確認、簡単なあいさつ
カード問題カードを受け取る
黙読20秒間、パッセージを黙って読む
音読30語程度のパッセージを声に出して読む
No.1音読したパッセージの内容についての質問に答える
No.2イラスト中の人物の行動や物の状況を描写する
No.3イラスト中の人物の行動や物の状況を描写する
No.4日常生活の身近な事柄についての質問に答える
No.5日常生活の身近な事柄についての質問に答える
面接委員は1人、全体で約5分。No.4・No.5は「カードのトピックに直接関連しない内容も含む」と説明されています。出典:英検公式「3級の試験内容・過去問」および「二次試験・面接の流れ」

この表で押さえてほしいのは2つです。

1つ目は、カードを使って答えるのはNo.3までだということ。No.1はパッセージ、No.2とNo.3はイラストを見て答えます。ところがNo.4とNo.5は「日常生活の身近な事柄についての質問」で、カードのトピックに直接関連しない内容も含みます。答えはカードのどこにも書かれていません。前半は「読み取る問題」、後半は「自分で作る問題」だと思ってください。

2つ目は、黙読が20秒間しかないこと。30語程度を1回通して読み、意味の切れ目をつかむくらいの長さです。全部を日本語に直している時間はありません。声に出す準備だけをします。

そして全体で約5分です。1問あたりに使える時間は、そう長くありません。長く話そうとするほど時間に追われるので、短く正確に返すほうが結果的に楽になります。

スポンサーリンク

黙読20秒間で何をして、30語をどう読むか

問題カードを受け取ると、まず20秒間の黙読があります。この20秒でやることを決めておくと、音読が落ち着きます。やることは3つです。

  1. 最初から最後まで、目で1回通す。意味が全部つかめなくても止まらない
  2. 読み方が分からない語を見つけておく。分からないままでいいので、そこで詰まらない準備をする
  3. カンマとピリオドの位置を目で拾う。区切る場所はここだと決めておく

やってはいけないのは、1文目から日本語に訳し始めることです。20秒で30語程度を訳し切ることはできません。途中で時間が来て、後半を一度も見ないまま音読に入ることになります。

音読で気をつけるところは3つだけです。意味のかたまりで区切ること。カンマで一拍おき、ピリオドでいったん声を下げること。そして、読めない語が出てきても止まらないことです。1語で立ち止まると、そこから先の文が全部崩れます。分からない語は自分なりの読み方で通り抜けて、次の文に進んでください。速さを競うものではないので、ゆっくりで構いません。

この記事の英文は、すべてこの記事のための新作です。たとえば、こんなパッセージだったとします。

Many people enjoy running in parks. Running is popular because people do not need special things for it. Some towns hold running events every spring, and many families join them.(30 words)

3文です。1文目で話題が出て、2文目で理由が説明され、3文目で例が足されています。この形は繰り返し出てくるので、黙読のときに「どこが理由で、どこが例か」を見ておくと、次のNo.1がぐっと楽になります。

頭の中の20秒と、実際の20秒はずれます。一度は時間を測って読んでみてください。面接用のタイマーを使って、30語程度の英文を20秒で1回通す練習をしておくと、当日あわてません。

No.1は、答えがパッセージの中にある

No.1は「音読したパッセージの内容についての質問」です。自分の意見を作る問題ではありません。答えはすでにパッセージの中に書いてあります。やることは、探して、質問の形に合わせて返すことだけです。

手順は3つに分けられます。

  1. 質問文の中の語句を覚える。あわせて、Whyで聞かれたのかWhenで聞かれたのかを確かめる
  2. その語句をパッセージから探す。同じ語が並んでいる場所が見つかる
  3. 見つけた文を、質問の形に合わせて言い直す

さきほどのパッセージで考えます。質問が Why is running popular? なら、popular をパッセージから探します。見つかるのは2文目です。理由はその後ろに書いてあるので、Because で始めて返します。

Because people do not need special things for it.

質問が When do some towns hold running events? なら、探す語は hold running events です。3文目が見つかり、その中にある every spring がそのまま答えになります。

Every spring.

ここでのコツは2つです。1つ目は、質問の最初の1語に答えの形を合わせること。Whyなら Because ~、Whenなら時を表す言い方、Whereなら場所を表す言い方で返します。内容が合っていても、形が合っていないと答えになりません。

2つ目は、パッセージの文をそのまま丸ごと読み上げないことです。上のパッセージの3文目には them があります。これをそのまま使うと、何を指すのか伝わりません。答えの中では running events のように、元の名詞に戻して言います。代名詞を戻す——これだけで、伝わり方がはっきり変わります。

質問の語句がパッセージに見当たらないこともあります。そのときは、同じ形の語を探すのをやめて、同じ意味の言い方を探してください。質問で使われた語が、パッセージでは別の語に置き換わっているだけ、という場合がほとんどです。質問文が聞き取れているかどうかがすべてなので、質問文の聞き取りの練習を先にしておくと、この段階で迷わなくなります。

No.2とNo.3は、イラストを見て言う。現在進行形が要る

No.2とNo.3は、どちらもイラスト中の人物の行動や物の状況を描写する問題です。3級では、この2問は公式でも同じ言い方で説明されています。「No.2は行動、No.3は状況」と役割が分かれているのは準2級のほうなので、3級では2問とも同じ構えで臨んで構いません

人を描写するときの形は1つに決まります。現在進行形です。今その場で起きていることを言うので、is または are~ing をつなぎます。1人につき1文で切ってください。

A boy is washing a dog.
Two girls are reading books under a tree.
A man is carrying a heavy box.
A woman is waiting for a bus.

ここでいちばん多い取りこぼしが、isare の抜け落ちです。A boy washing a dog. と言ってしまう人がとても多い。声に出す練習のときは、主語の直後に isare を必ず置く、と口に覚えさせてください。

物の状況を言うときは、進行形にならないこともあります。数や場所を言うなら There is / There are、状態を言うならふつうの現在形です。

There are three cups on the table.
A cat is sleeping on a chair.
The shop is closed today.

イラストを見る順番も決めておくと速くなります。まず人が何人いるかを数える。次に、それぞれが何をしているかを見る。最後に、まわりに置かれている物を見る。この順番を毎回同じにしておけば、本番でイラストを前にしても目が迷いません。

凝った表現はいりません。知っている語だけで言い切るほうが伝わります。答え方の細かい違いは、実際の質問で確かめるのが早いので、Where疑問文への答え方もあわせて見ておいてください。

No.4とNo.5は自分のこと。カードを見なくていい

No.4とNo.5は、どちらも「日常生活の身近な事柄についての質問」です。公式の説明にはカードのトピックに直接関連しない内容も含むとあります。つまり、パッセージにもイラストにも答えは書かれていません。ここから先は、手元の紙ではなく自分の生活の話をします。

形はいつも同じです。まず質問にまっすぐ答えて、そのあとに1文足します。

たとえば Do you like watching sports on TV? と聞かれたら、こう返します。

Yes, I do. I often watch soccer games with my father on Sunday.(13 words)

Yes / No で答えられない聞き方もあります。What do you usually do on weekends? のような質問です。この場合も、1文目で中身をまっすぐ言ってから、1文足します。

I usually go to the park near my house. I play tennis with my friends there.(16 words)

ここで大事なのは、立派な内容を言う必要はないということです。聞かれているのは考えの中身ではなく、英語で答えられるかどうかです。話を続けやすいほうを選んでください。Noのほうが説明しやすいなら、Noで構いません。本当はどちらとも言えない、という場面でも、どちらかに決めて1文足すほうが話が進みます。

足す1文は、because で理由を言ってもいいですし、いつ・どこで・誰とを言うだけでも成り立ちます。上の2つの例も、後半は「日曜に父と」「友達とテニスを」という具体だけで、意見は何も言っていません。それで十分です。

この2問は、聞かれる話題の幅が広いぶん、慣れがそのまま効きます。3級 面接の質問パターンで、よく出る聞かれ方をひととおり口に通しておいてください。

答え方の型は「1文で答える → 1文足す」

No.1からNo.5まで、答え方は同じ形に収まります。

1文目  質問にまっすぐ答える(Yes / No、Because ~、時や場所の言い方)
2文目  理由か、自分の話を1つ足す

長く話す必要はありません。2文で足ります。むしろ1文目で答えずに説明から始めてしまうと、何を答えているのかが伝わらなくなります。結論を先に置いて、それから足す。この順番だけは崩さないでください。

そのうえで、詰まったときの言い方を用意しておきます。黙ってしまうのがいちばんもったいないので、次の3つは口が覚えるまで言っておくと安心です。

  • 聞き取れなかったとき——Could you say that again, please?
  • もう一度だけ言ってほしいとき——One more time, please.
  • 考える時間がほしいとき——Well, let me see.

面接委員とのやり取りは、すべて英語で行います。日本語で聞き返すことはできません。だからこそ、聞き返す一言を英語で持っているかどうかで、当日の落ち着きが変わります。上の3つは意味を考えずに口から出るまで繰り返しておいてください。

もう1つ、答えたあとに黙り込まないことも大切です。1文目を言い終えたら、そのまま2文目に進みます。間があくと、面接委員は「答え終わった」と受け取ります。2文で1セット、と決めておくと切れ目が作れます。

練習問題で仕上げる

流れがつかめたら、あとは口を動かすだけです。短くまとめると、こうなります——No.3までは読み取る。No.4からは自分で作る。どちらも1文目で答える。

練習の順番としては、まずNo.4・No.5から手をつけるのがおすすめです。自分の生活の話なので材料に困らず、「1文で答えて1文足す」という型だけに集中できます。型が体に入ってから、イラストのNo.2・No.3、そしてパッセージを使うNo.1へ戻ると、無理がありません。

二次試験の前に一次試験のライティングが残っている人は、3級のEメール問題の書き方を先に読んでください。書く型と話す型は、じつはよく似ています。「聞かれたことにまっすぐ答えて、1文足す」——どちらも同じです。

面接は、知らないことを聞かれる試験ではありません。何を聞かれるかは、5つとも決まっています。決まっているなら、当日その場で考えることは減らせます。

最後までお読みいただき、有難うございました。

スポンサーリンク

おすすめ記事

You cannot copy content of this page