目次
1級ライティング対策が始まったら、まずこれを入手
「英検1級、国連英検特A級、TOEIC L&R 3回連続満点記録」のベテラン講師の学習法
上記テキストは、英検1級対策だけでなく、国連英検A級・特A級にも重宝しました。
分野別(経済・科学技術・政治・国際関係・環境・教育・医療・結婚・家庭・メディア・レジャー)に分かれた目次は非常に使いやすく、それぞれの分野の「観点」「背景」なども、かなりの精度ですっきりとまとめられています。
「アーギュメント力」を高める語彙・フレーズも豊富で、英語上級者は必携の1冊だと思います。
対策テキスト活用法
英作文用対策テキストを、まず1冊用意しましょう。
2024年度以降、ライティングには意見論述に加えて要約問題が追加されましたので、そちらの対策本も必要ですね。
「どんなテキストがおすすめですか?」とよく聞かれるのですが、「問題量が多い」ものと「知識量を増やせるもの」の2種類を準備すると良いかと思います。
また、あまりにも文法解説が長いテキストは、英検1級対策としては、「?」という感じがします。
「何を、どんな観点で、どう伝えるか」にフォーカスして書かれたテキストを選んでください。
英作文テキストは、「最低でも3ラウンドする」。語彙や表現を増やす系のテキストは「最低でも5ラウンドする」つもりで、1ページごとに時間をかけすぎず、分からない時はすぐにググりながらテンポよく進めていきます。
そして、大切なのは、「学習記録をつける」ことです。
学習を行動科学マネジメントして合格する手帳
私が長年愛用しているのが、以下の手帳です。
「目標➡行動➡改善」のサイクルを回しながら、自分の学習だけでなく、人生そのものについて「アクション」と「結果」にフォーカスしている手帳です。
「全然単語を覚えられないんですよね」という方は、一度この手帳を使って、「実際のアクションとして、単語を覚えるために何をしたのか」を書き留めてみましょう。
「あれ? 意外と何もしてないな。。。」とか、「この方法で半年やったけど、成果が上がっていないな。方法を変えるかな。。」など、今まで「感覚」でつかんでいた自分の行動が、「ビジュアル化」出来るのが良いと思います。
手帳にはこまめに学習記録を記入し、よくできた時には「プチご褒美」を自分にあげる(笑)など、プロセスを楽しむ感覚も重要です。
英検1級合格までの道のりは、地味で忍耐が必要な上に、回りで合格者が出ると焦りますし、なかなか覚えられない単語や、なかなかうまく書けない文章に「うぎゃー!」となる事もあるでしょうから、自分自身を可愛がりながら(笑)取り組んでください。
私の場合、何か目標が出来た時は、まず最初にご褒美を決めます(笑)。「合格したら、XXXに旅行に行ってXXXを食べる」の様に、普段なら、ちょっともったいなくてなかなか手が出ない具体的なご褒美を決め、その為に死に物狂いで頑張るのが、ゲームのように楽しめるので良いと思います。
著者のお気に入りご褒美はコチラ:
毎週ディスカッション
英作文対策と同時進行すべきなのは、「ディスカッションの機会を設ける」事です。
あるトピックについて英作文を書き終えたら、講師に添削をお願いすると同時に、そのトピックについて「実際に話す」ことを強くおススメします。
また、ディスカッションをする相手は、「社会知識」または「ニュースに詳しい」ネイティヴ講師か、1級以上の英語力があるバイリンガル講師が良いと思います。
「ただダラダラと話す」タイプの講師ではなく、「自分が話した内容を、適宜、修正・要約してくれる」講師で、オンラインであればその内容をチャットで入力してくれる講師が良いですね。
また、「トピックに関する質問内容を予め準備している」ことも当然だと思いますので、講師を選ぶ際の参考にしてください。「ノリが良くて面白い」だけの講師では、1級の力をつけるのが難しいかもしれません。
1級対策者が見るべきYouTubeチャネル
- Now This World
- AsapSCIENCE
- BBC News
- The Late Show with Stephen Colbert
- The Late Late Show with James Corden
上記はほんの一例で、YouTubeにはまだまだ数えきれないくらい面白い英語の番組がありますので、あなただけのお気に入り動画を見つけて下さい!
「勉強しないでYouTubeを見るなんて。。。その前に単語を覚えたい」という人もいるかもしれませんが、「生きた英語に触れる」事が、1級対策には一番効果的です。
また、英検1級対策者は、基本的に「日本語を避ける」生活が理想的です。
例えば著者の場合、日本のテレビ番組やYouTube動画は一切見ないで、YouTubeで英語の番組のみを視聴していました。頭の中でも極力英語で考えるように努め、家の中では「英語で独り言」をブツブツつぶやいていました(ちょっと危ない人(笑)みたいになっていました)。
日本語を書かない
手帳のメモはもちろん、企画書なども全て英語に切り替えましょう。 都度、「あれ? これって英語でなんていうのかな?」と思ったらすぐにググって下さい。
また、ニュースなどを見たり聞いたりしたら(もちろんこれも英語で見て下さい)、それをすぐに英語のパラグラフにまとめる習慣をつけましょう。これも、「完成度」や「間違い」は一切気にせず、「とにかく英語でどんどん書く」ことにフォーカスしてください。
1分スピーチの威力
対策期間中に、私が最も効果があると感じたのは「スマホに1分スピーチを録音する」トレーニングでした。どんなトピックでもいいので私の場合は、たいていニュース)、簡単に英語でメモを取り、それをスマホに「1分スピーチ」として録音します。
これがなかなか難易度が高く、「録音ボタン」を押した瞬間に頭の中が真っ白になるのですが、しばらく繰り返すうちに、英語の瞬発力が身に付きました。
また、録音したスピーチを聞きなおすうちに、徐々に発音の癖も修正できたような気がします。 そして何よりも、「物事を英語でまとめる力」と「分かりやすく伝えるにはどうしたらよいか」を常に考えながらニュースを見れるようになったと思います。
最低でも50本は書く
ライティング練習量は、最低でも50本は書きましょう。 書けば書くほど「語数感覚」も磨かれ、「だいたい何語ぐらい書いたか」が感覚で分かるようになってきます。 そして何よりも、ブレーンストーミングから完成まで、30分以内で、ある程度の内容のものが書けるようになってきます。
出来れば、同じトピックについて、「Pros and Cons」の両方から書きましょう。 両方の観点から書くことで、そのトピック関連の語彙数が伸びるだけでなく、「ポジティヴ表現・ネガティブ表現」の使い分けも出来るようになってきます。
以前こちらのブログでも紹介した「ライティングノート(3級~準1級まで)」を、自分なりに1級用にアレンジし、B5ノート見開き1ページで1エッセイ、という感じで管理していくのが良いと思います。
1本完成したら、出来ればネイティヴ講師に添削してもらうのが理想的ですが、なかなかそういった機会が持てない場合は、無料の「パラフレーズ変換」サイトで、「別の言い方」を調べてみるのがおススメです。
左のボックスに、原文を入力し、真ん中下の「Rephrase」ボタンを押すと、右側に「こんな言い方もある」という文章を表示してくれます。
面白いので、是非活用してみてください。
英語で読むニュース
まずは、BBC。そして、比較的易しい The Japan Times など、情報収集は全て英語で行います。
ニュースを読んだらもちろん、その内容を要約して1分スピーチをスマホに録音してみましょう。ただ流し読みするよりも、10倍の効果が期待できます。
そして、「流行りの表現」も意識的にチェックしていきます。例えば、「コロナ」の事をBBCやThe Japan Times ではなんと表現しているのかな? と興味を持って読むことで、語彙数が伸び、ライティングでも使える様になります。
ちなみに、英検1級合格後に、国連英検にも挑戦したい! と考えている場合は、「UN news」で世界各国の情報を英語で読むのもおススメです。
また、SDGSに興味のある場合は、国連が公開しているSDGs関連のオンライン記事を英語で調べてみるのも面白いですよ。
つまり、「興味のあるトピックや分野の情報を、英語で読む」というアクションが、英語力だけではなく、国際人としてのセンスも磨いてくれますので「ただ英検1級に合格したいだけ」という事ではなく、「合格する頃には、国際的に通用する人材になっていた」というイメージで勉強するのが良いと思います。
余談ですが、英語学習で目を酷使した日は、アイマスクがおススメです:
まとめ
今回は主にライティング学習方法について書かせていただきました。
次回からは、実際に分野別英作文を書く練習をしてみましょう!!
最後まで読んでいただき、有難うございました。