目次
設問<環境・畜産>
TOPIC
Agree or Disagree: Reducing livestock farming is necessary to protect the environment.
POINTS
● Greenhouse gas emissions
● Land use
● Food production
● Biodiversity
観点の切り口
- Greenhouse gas emissions(温室効果ガスの排出)
賛成:家畜は大量の温室効果ガスを排出しており、家畜を減らすことで気候変動の進行を遅らせることができる。
反対:技術的な改善により、家畜の飼育環境や飼料を工夫すれば、温室効果ガスの排出を抑えることが可能であり、減少は必須ではない。 - Land use(土地利用)
賛成:家畜を減らすことで、農地や牧草地を森林や自然保護区に転換でき、生態系の回復に貢献する。
反対:家畜を減らすと、農地を別の用途に転換するのにコストや時間がかかり、また経済的な影響も大きい。 - Food production(食料生産)
賛成:家畜を減らすことで、植物ベースの食料生産が増え、より効率的な食料供給が可能となり、地球の持続可能性に貢献できる。
反対:家畜由来の食品は多くの人々にとって重要な栄養源であり、家畜を減らすことで食料の多様性や栄養価が低下する可能性がある。 - Biodiversity(生物多様性)
賛成:家畜の放牧や飼料生産が生物多様性を脅かしているため、家畜を減らすことで自然環境が回復し、生物多様性を保護できる。
反対:適切に管理された家畜農業は、持続可能な形で生物多様性を保護しつつ、地域経済にも貢献することが可能である。
観点毎のキーワード
Greenhouse Gas Emissions
- Methane emissions – メタン排出
- Carbon footprint reduction – 炭素排出量削減
- Emission regulations – 排出規制
- Livestock methane management – 家畜のメタン管理
- Climate change mitigation – 気候変動の緩和
- CO2 equivalents – CO2換算
- Sustainable energy alternatives – 持続可能なエネルギー代替
Land Use
- Deforestation – 森林破壊
- Agricultural land conversion – 農地転換
- Pastureland – 牧草地
- Land degradation – 土地劣化
- Land conservation – 土地保全
- Reforestation – 森林再生
- Urban sprawl – 都市の拡散
Food Production
- Plant-based diets – 植物ベースの食事
- Sustainable agriculture – 持続可能な農業
- Protein alternatives – タンパク質の代替食品
- Food security – 食料安全保障
- Crop yield improvements – 作物収量の向上
- Malnutrition risks – 栄養失調のリスク
- Vertical farming – 垂直農法
Biodiversity
- Habitat loss – 生息地の喪失
- Species extinction – 種の絶滅
- Ecosystem restoration – 生態系の回復
- Wildlife preservation – 野生動物保護
- Monoculture farming – 単一栽培農業
- Conservation efforts – 保護活動
- Pollinator populations – 受粉者の数
家畜減らすべき派の論理展開
イントロ
- トピックセンテンス:畜産業を減らすことは環境保護のために必要である。
- 論理展開:畜産業が環境に与える影響について、温室効果ガス排出と土地利用の観点から説明する。
ボディ1(温室効果ガス排出)
- トピックセンテンス:畜産業は特にメタン排出の大きな原因であり、温暖化に大きく寄与している。
- 論理展開:メタンが二酸化炭素より強力な温室効果ガスであることを説明し、畜産を減らすことで排出量削減につながると主張する。
ボディ2(土地利用)
- トピックセンテンス:畜産業には広大な土地が必要であり、そのための森林伐採が生態系を破壊している。
- 論理展開:畜産に伴う土地利用の問題(森林伐採や生物多様性の減少)を説明し、畜産を減らすことでこれらの問題を緩和できると述べる。
結論
- トピックセンテンス:畜産業を減らすことは、温室効果ガスの削減と土地保護のために不可欠である。
- 論理展開:温室効果ガスの排出量削減と自然環境の保全の重要性を再確認し、畜産の縮小を支持する。
家畜減らす回答例
I agree that reducing livestock farming is necessary to protect the environment. Two key reasons for this are greenhouse gas emissions and land use.
First, livestock farming is a major contributor to greenhouse gas emissions, particularly methane, which is released by animals such as cows. Methane is significantly more potent than carbon dioxide in trapping heat, contributing greatly to global warming. Reducing livestock farming would decrease these harmful emissions and play a crucial role in combating climate change.
Second, livestock farming requires vast amounts of land, both for grazing and for growing animal feed. This leads to deforestation and the destruction of natural habitats, which harms ecosystems and reduces biodiversity. By reducing livestock farming, we can preserve more forests and protect wildlife, helping to maintain the planet’s biodiversity.
In conclusion, reducing livestock farming is essential for lowering greenhouse gas emissions and conserving land for environmental protection. (148 words)
家畜減らす日本語訳
畜産の削減は環境保護のために必要だと考える。温室効果ガスの排出と土地利用の2つの理由が特に重要である。
まず、畜産は温室効果ガスの大きな排出源であり、特にメタンが問題である。牛などの動物から放出されるメタンは、二酸化炭素よりも強力に熱を閉じ込め、地球温暖化に大きく寄与している。畜産を削減することで、これらの有害な排出を減らし、気候変動との戦いに重要な役割を果たすことができる。
次に、畜産は広大な土地を必要とし、牧草地や飼料作物のための土地が確保されている。このため、森林伐採や自然生息地の破壊が進み、生態系が損なわれ、生物多様性が減少している。畜産を削減することで、より多くの森林を保護し、野生動物を守り、地球の生物多様性を維持する助けとなる。
結論として、畜産の削減は、温室効果ガスの削減と環境保護のための土地保全に不可欠である。
家畜減らさない派の論理展開
イントロ
- トピックセンテンス:畜産業を減らすことは環境保護に必要ではないと考える。
- 論理展開:食料生産と生物多様性の観点から、その理由を説明する。
ボディ1(食料生産)
- トピックセンテンス:畜産業は食料生産において重要な役割を果たしている。
- 論理展開:多くの人々が肉や乳製品に依存しており、畜産業を減らすと食料不足や価格上昇が発生する可能性があると主張する。また、特定地域では植物由来の代替食品が手に入りにくいことも述べる。
ボディ2(生物多様性)
- トピックセンテンス:畜産業は地域によっては生物多様性の維持にも貢献している。
- 論理展開:放牧が草原を維持し、過剰な植物の繁茂を防ぐことで、多様な動植物の生息地を保全する役割を果たしていることを説明する。持続可能な畜産業が環境保全に寄与している事例を挙げる。
結論
- トピックセンテンス:畜産業を減らすことは、食料生産や生物多様性に悪影響を与える可能性があるため、適切な解決策とは言えない。
- 論理展開:食料と環境保護の両立が重要であり、畜産業を維持しつつ環境に配慮した方法を探るべきだと結論づける。
家畜減らさない回答例
I disagree that reducing livestock farming is necessary to protect the environment. Two key reasons are food production and biodiversity.
First, livestock farming plays a critical role in food production. Many people around the world rely on meat and dairy products as their primary sources of nutrition. Reducing livestock farming could lead to food shortages and higher prices, particularly in regions where plant-based alternatives are less accessible or affordable. Maintaining livestock farming is crucial for food security and a balanced diet.
Second, livestock farming can actually support biodiversity in certain ecosystems. Grazing animals help maintain grasslands and prevent overgrowth, which supports a variety of plant and animal species. In some regions, sustainable livestock farming practices are integrated with environmental conservation, benefiting local ecosystems and preserving biodiversity.
In conclusion, while reducing livestock farming may have environmental benefits, it could harm food production and biodiversity, making it an impractical solution. (148 words)
家畜減らさない日本語訳
畜産の削減は環境保護のために必要だという意見には反対である。食料生産と生物多様性の2つの理由がその根拠である。
まず、畜産は食料生産において重要な役割を果たしている。世界中で多くの人々が、肉や乳製品を主な栄養源として頼っている。畜産を削減することは、特に植物ベースの代替食品が手に入りにくい、あるいは高価な地域では、食料不足や価格の上昇を引き起こす可能性がある。畜産を維持することは、食料安全保障やバランスの取れた食事にとって不可欠である。
次に、畜産は特定の生態系において生物多様性を支えることができる。放牧動物は草地を維持し、過度な植物の繁茂を防ぐことで、さまざまな動植物の種を支えている。いくつかの地域では、持続可能な畜産が環境保全と結びついており、地域の生態系を支え、生物多様性の保全に貢献している。
結論として、畜産の削減には環境的な利点があるかもしれないが、食料生産や生物多様性に悪影響を及ぼす可能性があり、実現性に欠ける解決策である。
忘れる前に英語スピーチ
以下、賛成派・反対派のエッセイにおいて重要な単語やフレーズを10か所ピックアップしています。それぞれのキーワードを使って、英語でスピーチしてみましょう。
賛成派エッセイの重要単語・フレーズ
- Greenhouse gas emissions(温室効果ガスの排出)
温室効果ガスは地球温暖化の主な原因であり、家畜の消化活動や飼料の生産過程で大量に発生します。このフレーズは、家畜を減らすことで気候変動の影響を軽減できるという主張の根拠となります。 - Climate change(気候変動)
気候変動は現在の世界的な問題で、家畜が排出するメタンガスや二酸化炭素がその原因の一部となっています。家畜を減らすことが、気候変動の進行を抑える対策とされています。 - Sustainable food production(持続可能な食料生産)
家畜を減らし、植物ベースの食料を生産することは、環境に優しく、将来的に持続可能な食料供給を可能にします。このフレーズは、長期的な食料問題の解決策として重要です。 - Land use efficiency(土地利用効率)
家畜飼育は大量の土地を必要としますが、家畜を減らせば、より少ない土地で多くの植物を生産できるため、土地利用の効率が上がります。この効率性が環境保護の主張を支えます。 - Biodiversity conservation(生物多様性の保護)
家畜の放牧や飼料生産のために、多くの森林が伐採され、生態系が破壊されています。家畜を減らすことで生物多様性が保護されるという主張が、このフレーズを支えています。
反対派エッセイの重要単語・フレーズ
- Technological improvements(技術的改善)
反対派は、家畜を減らすのではなく、飼育方法や飼料を改善する技術が環境問題に対する解決策になると主張します。このフレーズは、家畜飼育の持続可能性を高めるためのアプローチを表しています。 - Economic impact(経済的影響)
家畜産業は多くの地域経済に貢献しており、家畜を減らすことが農業や地域経済に悪影響を及ぼすという懸念が「経済的影響」というフレーズで表現されています。 - Nutritional value(栄養価)
家畜由来の食品は、多くの人にとって重要なタンパク源です。このフレーズは、家畜を減らすと栄養価が不足し、食生活に悪影響を与える可能性があるという反対派の主張に関連しています。 - Cultural importance(文化的な重要性)
家畜や肉食文化は、特定の地域やコミュニティの伝統や文化に深く根付いています。このフレーズは、家畜を減らすことが文化的価値を損なう可能性を示唆しています。 - Livestock management(家畜管理)
適切な家畜管理により、環境への悪影響を最小限に抑えることが可能であるという反対派の主張を示すフレーズです。家畜を減らすよりも、管理方法を改善することが提案されています。
これらの単語やフレーズは、賛成・反対それぞれの立場で議論を進める際に非常に重要な要素となります。それぞれの視点で使われる専門用語や概念を理解することで、議論の質を高めることができます。
こちらの記事もおススメです:要約問題|携帯電話の歴史:長文・回答例・観点・言い換えリスト
英検準1級英作文対策はask本校のオンライン個別指導がおススメです。