英検準2級のライティングは2題あります。そのうちの1題が、2024年度から加わったEメール問題です。外国人の知り合い Alex から届いたメールに、40〜50語で返信を書きます。
この問題でいちばん多いつまずきは、語彙でも文法でもありません。「何を書けば正解になるのか」を取り違えることです。書くことは指示文で決まっていて、しかも3級とは中身が違います。順番に見ていきます。
書くのは、まん中の枠だけ
解答用紙の返信欄は、こういう形で印刷されています。
Hi, Alex! Thank you for your e-mail. ▼ 書くのはここだけ(40〜50語) Best wishes,
あいさつも、お礼も、結びも、すでに印刷されています。ここを書き写す必要はありません。Best wishes, の下に自分の名前を書く必要もありません(指示文に明記されています)。
つまり Thank you for your e-mail. と書き出すのは、40〜50語のうち5語を捨てているのと同じです。書き出しは、いきなり中身から入って構いません。
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やることは2つ。「答える」が1つ、「たずねる」が2つ
指示文が求めているのは、次の2つだけです。
- Alex の質問に答える。メールの終わりに
Do you think ...?のような質問が1つ置かれています - 下線部について、質問を2つする。Alex のメールの中に下線が引かれた語句が1か所あり、それについてあなたからたずねます
逆に言うと、これ以外は書かなくても減点されません。感想を添えるのも、締めの一言を入れるのも自由ですが、どちらも必須ではありません。40〜50語しかないので、必須の2つを確実に入れるほうが先です。
3級と同じつもりで書くと、点が入らない
3級のEメール問題も同じ「返信を書く」形式ですが、求められることが逆向きです。
| 3級 | 準2級 | |
|---|---|---|
| 語数 | 15〜25語 | 40〜50語 |
| 下線部 | 質問が2つ引いてある | 語句に1か所引いてある |
| あなたがすること | その質問2つに答える | 相手の質問に答える/下線部について2つたずねる |
3級で練習してきた人ほど、下線部にも答えようとして手が止まります。準2級の下線部は質問ではありません。あなたが質問する対象です。
質問は「その特徴」を聞く
指示文は「下線部の特徴を問う具体的な質問を2つ」と書いています。下線が引かれるのは、たいてい a cooking class のような名詞のかたまりです。そこで「それはどんなものか」を掘る質問にします。
- 効く聞き方:How long / How many / Who / What kind of / How much — 数・長さ・人・種類は、答えが1つに決まるので「具体的」になります
- 弱い聞き方:
Was it fun?Did you like it?— Yes / No で終わってしまい、下線部の特徴を聞いたことになりません
迷ったら、下線部のうしろに「どのくらい?」「だれが?」を付けてみてください。2つとも作れます。
40〜50語をどう配るか
- 答え:25語前後(意見1文 + 理由1〜2文)
- 質問2つ:15〜20語(1つ7〜10語)
質問は短くて構いません。削るなら答えの理由から。質問を1つに減らすと必須要件を落とすことになります。
例題で確かめる
形式だけ本番に合わせた練習問題です(本番の問題ではありません)。下線部は a cooking class。
Hi! I took a cooking class at a community center last month. About twenty people joined, and we made three dishes together. My group finished faster than the other groups. Do you think cooking with other people is better than cooking alone? Your friend, Alex
解答例(44語)
Yes, I think cooking with other people is better than cooking alone. You can learn new ways to cook, and the work finishes more quickly. I would like to know more about your cooking class. How long was each lesson? Who taught the class?
- 1文目で Alex の質問に答えている(Yes と、その理由)
- 3文目で 下線部に話を向けてから、質問を2つ並べている
How long ...?は長さ、Who ...?は人。どちらも答えが決まる聞き方
おしい例(19語)
Yes, I think so. Cooking with friends is fun and easy. Did you enjoy the class? Was it good?
質問は2つありますが、どちらも Yes / No で終わる聞き方で、下線部の特徴を聞いていません。語数も足りません。Did you enjoy the class? を How many people were in your group? に変えるだけで、条件を満たしたうえで語数も増えます。
0点になるのはどこか
指示文にはっきり書かれています。「解答が Alex のEメールに対応していないと判断された場合は、0点と採点されることがあります」。語数が少し足りない、つづりを1つ間違えた——そういう減点とは別の話です。
- Alex の質問に答えていない(自分の話だけ書いてしまう)
- 下線部と関係のないことを質問している
- メールを読まずに、用意してきた文章をそのまま書く
書き始める前に、Alex の質問に線を引き、下線部に丸を付ける。この30秒で防げます。
練習問題で仕上げる
型がつかめたら、あとは数をこなすだけです。解答例と解説つきの練習問題を用意しています。
3級のEメール問題を復習したい方は 英検3級 Eメール問題の書き方 を、2024年度に何が変わったのかは 英検2024年度リニューアルで何が変わったか をどうぞ。
最後までお読みいただき、有難うございました。
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